2011年名古屋市議会議員選挙

2011年名古屋市議会議員選挙

2011年3月13日、名古屋市において議会議員を選ぶための投票が行われました。これは、名古屋市が抱える政治的な課題を解決するための重要な選挙であり、特に市民税減税と市議会定数の半減を訴える河村たかし市長が結成した地域政党「減税日本」が関与したものです。

選挙の背景

この選挙は、2011年2月6日に実施された住民投票を受けて行われました。この住民投票では市議会の解散請求が過半数の賛成を得たため、議会解散後の新たな議員を選ぶ必要が生じました。選挙日程は、4月の統一地方選挙に備える形で設定され、名古屋市内の政治情勢を左右する戦いとなりました。

基礎データ

• - 改選議席数: 75議席
• - 立候補者数: 138名（前回98名）
• - 女性候補者数: 30名
• - 選挙区数: 16選挙区（中選挙区）
• - 告示日: 2011年3月4日
• - 投票日: 2011年3月13日
• - 当日有権者数: 1,775,763名（男性: 874,613名、女性: 901,150名）

選挙結果

投票率は43.96%であり、780,606名が投票を行いました。この選挙では、女性議員が13名当選し、その内訳は減税日本から5名、公明党から3名、共産党から3名、自民党と民主党からそれぞれ1名ずつという結果でした。

結果的に、河村たかし市長が率いる「減税日本」は第1党となりましたが、目標としていた市議会の過半数には届きませんでした。他の政党、特に民主党は議席を大幅に減らし、第4党に転落。こうした状況を受けて河村市長は、市民への感謝の意を表しました。

選挙後の展開

選挙後、2011年6月6日に減税日本ナゴヤの団長である則竹勅仁が議員辞職を表明。彼の辞職に伴い次点の済藤実咲が繰り上げ当選しました。減税日本はその後、離団や除籍者が相次ぎ、議席数は急速に減少しました。2015年1月1日現在では、わずか11議席まで減少し、当初の水準を下回る結果となりました。

2014年3月20日には、名古屋市会が議員定数に関する条例改正案を可決しました。これにより、次回選挙から中区と緑区の議席数が増加し、北区と瑞穂区は議席数が減ることが決定されました。

このように、2011年名古屋市議会議員選挙は、市の政治風土を大きく変える選挙として記憶されており、その結果は名古屋市の政治に長期的な影響を与えることとなりました。

もう一度検索