2012年のJリーグ

2012年シーズンのJリーグ概要

2012年の日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）は、2011年12月19日に開催された理事会での正式決定に基づいてスタートしました。このシーズンは、Jリーグの創立20周年を記念し、様々な新しい取り組みやイベントが行われました。特に、アニメ映画『名探偵コナン 11人目のストライカー』とのコラボレーションが注目され、ファンの関心を集めました。

開催日程と試合の変更

この年のリーグ戦は、J1が主に土曜日、J2が主に日曜日に行われるよう日程が調整されました。ただし、AFCチャンピオンズリーグ2012に参加するJ1クラブの試合については、特別に日曜日開催が認められることとなりました。また、ヤマザキナビスコカップの参加チームについては、J2チームの参加案も検討されましたが、最終的にはJ1クラブのみが参加する形で継続されました。

リーグ戦では、アディダス製の「TANGO 12」というボールが公式球として使用され、試合に臨まれました。さらに、テレビ放映権がスカパーJSATとNHKと更新され、新たに民放のTBSテレビとスカイ・エーも放映権を取得し、各試合を生放送する体制が整いました。これは、視聴者との接点をより広げる重要なステップとなりました。

主要な出来事

シーズンの主要な出来事として、1月17日にJ1とJ2の開幕カードが発表されました。新たにJ2に加わったFC町田ゼルビアは、ホームスタジアムの改修工事が間に合わず、開幕戦を他のスタジアムで行うこととなりました。これにより、J2昇格クラブがホーム以外で試合を行うのは初めてのことです。

2月21日には、名古屋グランパスとガンバ大阪のホームタウン拡大が公式に承認され、名古屋クラブは愛知県全体をホームタウンとして活動することになりました。これにより、名古屋にある豊田スタジアムが正式に名古屋のホームスタジアムとして認定されました。

シーズンの開幕は、3月3日のFUJI XEROX SUPER CUPで、柏レイソルがFC東京を下して幕を開け、続く3月4日にはJ2が、3月10日にはJ1のリーグ戦がスタートしました。これに続いて、2012Jリーグヤマザキナビスコカップも3月20日に開幕しました。

4月には、京都サンガF.C.のホームタウン変更が承認され、さらにFC岐阜が予算管理団体に指定されるなど、リーグに関連する重要な決定が下されました。特に、5月6日に行われたJ2の試合では、雷雨による試合中断が発生し、再開試合となったことが話題を呼びました。

最終節と昇降格

2012年のJリーグシーズンでは、10月21日にJ2の優勝チームがヴァンフォーレ甲府に決定しました。また、11月の臨時理事会では、昇格・降格に関する重要な決定が行われ、J1に昇格する大分トリニータが決定したほか、J2からの降格チームも確認されました。

最終節では、J1の残留争いが激化し、C大阪、神戸、G大阪、新潟の4チームが降格の危機に直面しました。結果として、C大阪は自力で残留を果たしましたが、神戸とG大阪が降格することになりました。

表彰と新たな挑戦

シーズンの締めくくりとして、Jリーグアウォーズが12月に開催され、多くの選手が今年の功績を称えられました。また、Jリーグは準加盟クラブも承認され、より多くのクラブが参加できるよう努めています。これにより、今後ますます多様性と競争を持ったリーグへと発展していくことが期待されます。

このように、2012年シーズンのJリーグは多くの注目ポイントとともに、サッカー界に新たな風を吹き込む一年となりました。

もう一度検索