2012年リビア国民議会選挙

2012年リビア国民議会選挙

2012年リビア国民議会選挙は、2012年7月7日にリビアで行われた、歴史的な選挙です。長きにわたるカダフィ政権の崩壊後、リビア国民が自らの手で未来を託す代表者を選ぶ、初めての機会となりました。

選挙の背景

リビアでは、かつてリビア王国時代に選挙が行われていましたが、1969年のクーデターによりカダフィ政権が成立してからは、選挙は一度も実施されませんでした。そのため、この選挙はリビア国民にとって約60年ぶりの経験となりました。旧政権下では政党の存在が認められていなかったため、立候補した政党のほとんどは、2011年以降に設立された新しい政党でした。

選挙データ

選挙日: 2012年7月7日
議席数: 200議席（政党枠80議席、無所属枠120議席）
任期: 約1年間（正式議会発足まで）

主な参加政党

国民勢力連合
公正建設党
国民戦線党
祖国のための連盟
国民中間派党
民主主義と開発のための党
リビア国民民主党
国民党
民主党
祖国党

これらの政党は、リビアの政治的再建を目指し、それぞれの政策を掲げて選挙戦に臨みました。

選挙結果

選挙の結果、以下のようになりました。

国民勢力連合 - 39議席、714,769票
公正建設党 - 17議席、152,521票
国民戦線党 - 3議席、66,772票
祖国のための連盟 - 2議席、60,592票
国民中間派党 - 2議席、59,417票
民主主義と開発のための党 - 2議席
リビア国民民主党 - 1議席
国民党 - 1議席
民主党 - 0議席
祖国党 - 0議席

国民勢力連合が最多の議席を獲得し、リビアの新たな政治体制を主導する立場となりました。

選挙後

選挙後、国民議会は2012年8月8日に初召集され、それまで暫定的な役割を果たしていたリビア国民評議会が解散し、国民議会が正式に国の最高機関となりました。この議会は、新憲法の制定や、その後の政治体制の移行において重要な役割を担うことになりました。

関連項目

2013年国民議会選挙

この選挙は、リビアの民主化プロセスにおける重要な一歩であり、国民が自らの手で未来を切り開くための第一歩となりました。しかし、その後の政治的混乱や内戦など、多くの課題も残されました。

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