2012年ロンドンオリンピックの日本選手団

2012年ロンドンオリンピック日本選手団の概要

2012年のロンドンオリンピックは、7月27日から8月12日までの間に英国ロンドンで開催されました。この大会は、日本にとって近代オリンピック参加から100周年という特別な意味を持つイベントであり、日本選手団は合計514人のメンバーでのぞみました。

選手団の構成

日本選手団は、293人の選手（男子137人、女子156人）と221人の役員から成り、団長には上村春樹が就任、主将は村上幸史が務めました。また、開閉会式では吉田沙保里が旗手を務め、その活躍が注目を集めました。選手団の結団式が行われたのは東京の国立代々木第二体育館で、8月14日にグランドプリンスホテル高輪で解団式が行われました。そして、8月20日には東京都中央区銀座にて祝賀パレードが行われ、選手たちの功績が祝われました。

メダル獲得の成果

日本選手団は本大会で、驚異的な38個のメダルを獲得しました。これにより、2004年のアテネオリンピックでの37個を上回り、史上最多のメダル獲得数を記録しました。特筆すべきは、全日程でメダルを獲得した点や、出場した24競技中半数以上の13競技でメダルを獲得したことです。また、大会の最後に獲得したレスリング男子フリースタイル66kg級の金メダルは、夏季五輪通算400個目のメダルでした。

メダル獲得が特に印象的だった競技には、従来は日本があまり強くないとされていた卓球、バドミントン、女子サッカー、女子アーチェリー、女子ウエイトリフティングなどがあります。これらの競技では、史上初めてのメダル獲得が実現しました。競泳では金メダルこそ得られませんでしたが、戦後最多の11個のメダルを獲得し、男女混合の400mメドレーリレーで初めてのメダルも手にしました。

懸念された競技

一方、柔道に関しては男子が金メダルを一つも獲得できず、女子も過去最低の成績となりました。シンクロナイズドスイミングでもメダルを逃し、長年「お家芸」とされてきた競技での不振が目立ちました。特に、柔道の金メダル獲得数が前回の北京オリンピック（9個）を下回ったことは指摘されており、この大会の金メダル獲得数の少なさは、柔道の成績が影響しているとされています。

終わりに

2012年ロンドンオリンピックにおける日本選手団の活躍は、多くの選手が新たな歴史を刻んだ大会となりました。今後のオリンピックに向けて、各競技の選手たちがさらなる成長を遂げることを期待しています。

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