2012年新潟県知事選挙

2012年新潟県知事選挙

2012年（平成24年）10月21日に投開票が実施された新潟県の首長選挙です。現職である泉田裕彦氏の4年間の任期満了に伴い行われました。同年10月4日に告示されました。

概要と候補者

この選挙には、現職の泉田裕彦氏に加え、新人の樋渡士自夫氏、そしてインディーズ候補のマック赤坂氏の計3名が立候補しました。

泉田裕彦氏: 現職の知事。選挙時には、民主党、自由民主党、生活の党、公明党、社会民主党といった幅広い政党からの推薦を受けました。
樋渡士自夫氏: 新人の候補者。共産党の公認を得て立候補しました。
マック赤坂氏: スマイル党公認のインディーズ候補として出馬しました。

主な争点

選挙戦を通じて、複数の重要な県政課題が議論されました。主な論点として挙げられたのは以下の点です。

東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働に関する問題と、それに関連する災害対策。
新潟県内の雇用創出、教育制度の改善、および社会保障制度の充実。

特に、東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故以降、原子力発電所の安全性に対する関心が高まる中で、柏崎刈羽原発の再稼働への対応は大きな焦点となりました。

選挙結果

2012年10月21日に投開票が行われました。当日の有権者数は194万289人、投票総数は85万2711票でした。投票率は43.95%となり、これは2008年の前回選挙時の46.49%を下回る数値で、過去最低の投票率となりました（前回比 -2.54%）。

選挙の結果、現職の泉田裕彦氏が大差をつけて他の2候補を破り、3選を果たしました。

泉田裕彦氏: 過去2期8年間の知事としての実績、特に財政の健全化や震災対策への取り組みを強調しました。また、雇用創出や教育分野への積極的な投資を「攻めの県政」と位置づけ、支持を訴えました。幅広い政党からの推薦に加えて、推薦を受けた政党や団体の組織力を最大限に活用し、知名度の高さも相まって選挙戦を優位に進めました。
樋渡士自夫氏: 東京電力柏崎刈羽原発の即時廃炉を強く主張しました。福島第一原発事故の原因究明や検証が不十分な中で再稼働の是非を明言しなかった泉田氏の姿勢を批判しましたが、論戦は盛り上がりに欠け、泉田氏に大差で敗れる結果となりました。
マック赤坂氏: うつ病や自殺の予防など、従来の政治にはない独自の政策を掲げて選挙戦に臨みました。樋渡氏には約4万票差まで迫りましたが、当選には至りませんでした。

この選挙では、有効投票総数の10%に満たなかった候補者の供託金は全額没収されました。

同日選挙

この知事選挙と同時に、阿賀野市議会議員の任期満了に伴う選挙も執行されました。

まとめ

2012年の新潟県知事選挙は、現職の泉田氏が幅広い支援を得て圧勝し、3期目の続投を決めた選挙となりました。原子力発電所の問題などが争点となった一方で、県民の関心は比較的低く、投票率は過去最低を記録しました。新人候補たちは現職の厚い壁を崩すことができませんでした。

新潟県選挙管理委員会のホームページなどで詳細な情報を確認することができます。

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