2015年エリック・ボンパール杯

2015年エリック・ボンパール杯

2015年エリック・ボンパール杯は、フランスで行われた国際フィギュアスケート競技会で、2015/2016 ISUグランプリシリーズ|2015_2016 ISUグランプリシリーズの第4戦にあたる大会です。大会は2015年11月13日から15日までボルドーのメリアデックアイスリンクで実施される予定でしたが、残念ながら、11月13日にパリで発生した同時多発テロ事件の影響を受けることとなりました。この事件を受けて大会の主催であるフランス氷上競技連盟は、国民の服喪を優先し、各競技のフリー種目を中止せざるを得ないと声明を発表しました。

大会の結果についても、国際スケート連盟から公式にショートプログラムの順位を最終結果として扱うと発表されました。大会の冠スポンサーであったエリック・ボンパール社は、テロ事件による大会中止に伴いスポンサー契約を終了し、2004年から続いていた協賛を終了することになりました。

選手招待

大会では、開催国フランスの氷上競技連盟が管理する形で、各種目に対して最大3人（組）が出場できる枠が設定されました。選手の招待は、各カテゴリーの競技者が流動的に変わるため、注目の選手が登場する機会でもありました。

出場辞退および追加招待

大会開催に向けてさまざまな選手が招待されましたが、出場辞退となるケースも多く見受けられました。男子シングルでは、9月15日にシャフィク・ベセギエが追加招待され、10月7日にミーシャ・ジーがビザ取得の問題で辞退、さらに10月15日にはキム・ジンソが追加招待されました。しかし、11月6日にフローラン・アモディオが足首の炎症で辞退することとなりました。

女子シングルでは、キーラ・コルピが引退のために8月17日に辞退し、その後ロベルタ・ロデギエーロとブルックリー・ハンが追加招待されました。アイスダンスカテゴリーにおいても、招待されたサラ・ウルタド/アドリア・ディアス組が解散し、出場を辞退するなど、流動的な出場者リストが展開されていきました。

競技結果

男女シングルやペア競技、アイスダンスの各種目は、ショートプログラムとフリースケーティングで構成されていました。競技は本来、11月13日にショートプログラムが行われ、次いで14日にフリースケーティングが予定されていました。アイスダンスでは、ショートダンスとしてラベンスバーガーワルツが選ばれ、クリエイティブダンスパートも用意されていましたが、フリー種目の中止により、選手たちは短い時間で結果を出す役割を担うこととなりました。

賞金

大会では、各競技で上位入賞者に賞金が授与されることが決定されていましたが、競技後に行われる予定だったエキシビションが中止となったため、エキシビションへの参加やその相応の賞金は発生せず、選手たちの負担を少しは軽減しました。

このように、2015年エリック・ボンパール杯は多くの選手にとって挑戦の舞台でありながら、天候や社会情勢に翻弄された一幕となりました。大会の結果やその後の経過は、フィギュアスケートファンにとって印象深い記録として残ることでしょう。

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