2015年ブラジルグランプリ

2015年ブラジルグランプリ レースレポート

2015年F1世界選手権の最終盤を飾る第18戦、ブラジルグランプリが11月15日、サンパウロ近郊のインテルラゴス・サーキットで開催されました。今シーズンも最後までタイトル争いが激しく、このレースの結果が大きな意味を持つ中、多くのドラマが生まれました。

予選

予選では、いくつかのグリッド降格ペナルティが大きな影響を与えました。まず、複数のドライバーがパワーユニット交換によるペナルティを受けました。具体的には、リカルド選手はICE（内燃機関）とES（エネルギーストア）、CE（コントロールエレクトロニクス）の交換により10グリッド降格。さらに、アロンソ選手はICE、TC（ターボチャージャー）、MGU-H（モータージェネレーターユニット-熱）、MGU-K（モータージェネレーターユニット-運動）の交換により、25グリッドもの降格処分を受けました。

また、ボッタス選手はプラクティス2での赤旗違反で3グリッド降格。ナッセ選手は予選中の他のドライバーへの妨害行為で同じく3グリッド降格となりました。これらのペナルティにより、グリッド順は大きく変動し、決勝レースの展開を予想困難なものにしました。

決勝

決勝レースでも予期せぬ事態が起きました。マッサ選手はスタート前にタイヤの温度と内圧が規定値を外れていたとして、失格処分を受けました。これは、チームにとって大きな痛手となりました。

レース中は、マルドナド選手がエリクソン選手との接触により5秒のタイムペナルティを受けました。このペナルティはレース中に消化されました。

一方、トップ争いはメルセデス勢の独壇場となりました。ハミルトン選手は51周目に1分14秒832というファステストラップを記録。しかし、レースの勝利はロズベルグ選手が手にしました。ロズベルグ選手はレースの大部分をリードし、見事なドライビングで優勝を飾りました。ハミルトン選手は、レース終盤で一時トップに立つ場面もありましたが、ロズベルグ選手のペースの前に敗れました。

ロズベルグ選手は1-12周、15-32周、35-47周、50-71周と大部分をリード。ハミルトン選手は13-14周、33-34周、48-49周と、わずかな区間をトップで走行しました。

最終結果とランキング

このブラジルグランプリの結果を受け、ドライバーズランキングとコンストラクターズランキングは最終戦へと持ち越されました。各チーム、そしてドライバーはそれぞれの目標達成に向けて、最終戦に挑みました。

このレースは、予選から決勝まで、ペナルティやアクシデント、そして激しいトップ争いなど、多くのドラマと興奮に満ちたレースでした。F1シーズン終盤の緊迫感と、各チームの戦略、ドライバーの実力、そして運の要素が複雑に絡み合い、観るものを魅了する、まさに忘れられないレースとなりました。 このレースの情報は、2015年12月19日発売のF1速報2015総集編に掲載されています。

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