2016年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ

2016年セントラル・リーグクライマックスシリーズの概要

2016年のセントラル・リーグクライマックスシリーズは、プロ野球のセントラル・リーグで開催されたプレーオフトーナメントであり、2016年10月に行われました。この大会はSMBC日本シリーズ2016への出場権をかけた重要なイベントであり、特に注目を集めました。広島東洋カープは25年ぶりにセ・リーグ優勝を達成し、両ステージともに初めてマツダスタジアムで戦いました。一方、横浜DeNAベイスターズも11年ぶりにAクラス入りを果たし、クライマックスシリーズへの初出場となりました。

今回の大会では、12球団の中で唯一出場歴のなかった横浜DeNAが新たに参戦したことが大きな話題となりました。また、この年は巨人がクライマックスシリーズに全試合参加していた歴史に終止符を打つ年でもありました。さらに、借金チームが第2ステージで勝利を収めたのも、これまでにない出来事でした。特記事項としては、シーズン中に適用されていた予告先発投手が本大会では採用されなかったことが挙げられます。

ファーストステージの進行

ファーストステージでは、レギュラーシーズン2位の読売ジャイアンツと3位の横浜DeNAベイスターズが対戦しました。このステージは3戦2勝制で行われ、勝者はファイナルステージへ進出します。試合は東京ドームで、2016 アットホーム クライマックスシリーズ セ ファーストステージの名で開催されました。この試合から屋内球場でのセ・リーグのファーストステージは行われなくなります。

第1戦

2016年10月8日、ジャイアンツは横浜DeNAに3対5で敗れました。巨人はマイコラスが先発し、DeNAは井納でした。この試合では、ジャイアンツが5回に阿部のタイムリーで勝ち越すも、直後の6回に筒香の逆転2ラン本塁打で一気に試合の流れが変わり、最後は雨天による冷え込みの中で試合が終了しました。

第2戦

10月9日、各チームの先発投手がポイントとなるなか、ジャイアンツは田口が先発。試合は接戦となり、最終的にジャイアンツが2対1で勝利しました。投手戦の結果、ジャイアンツがシリーズの流れを取り戻しました。

第3戦

10月10日、内海と石田の先発で行われたこの試合では、巨人が3対4でDeNAに敗れました。この試合では両チームが互いに点を取り合う激しい展開となり、最終的にDeNAが勝ってファイナルステージ進出を決めました。これにより、東京に本拠地を持つチームがセリーグのファイナルステージに進出しなかったことが確認されました。

ファイナルステージ

ファイナルステージでは、レギュラーシーズン1位の広島東洋カープがファーストステージを勝ち上がった横浜DeNAと対戦しました。このステージは、6戦4勝制で行われ、広島には1勝のアドバンテージが付与されました。試合はマツダスタジアムで行われ、特別協賛のもと「2016 マツダ クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」として盛況に開催されました。

第1戦

10月12日に行われた第1戦では、広島がDeNAを5対0で完封しました。先発のジョンソンが好投し、広島の投手陣が完全に試合を支配しました。DeNAのモスコーソも良い投球でしたが、得点を奪えませんでした。

第2戦

10月13日、第2戦でも広島が3対0で勝利。先発の野村が6回無失点の好投を見せ、DeNAを抑え込みました。

第3戦

10月14日、DeNAは広島に対し3対0で勝利を収め、盛り上がるスコアで試合を反撃しました。4回にエリアンが本塁打を放ち、勢いを取り戻しました。

第4戦

10月15日、最終戦となったこの試合で、広島は8対7でDeNAを制しました。初回に先制した広島がそのままシーソーゲームを展開し、最終的には運命の試合を制して日本シリーズ進出を決めました。今回のクライマックスシリーズでの選手たちの活躍、および田中広輔がMVPに選ばれるほどの大成長がありました。

このような激動のシーズンを経て、2016年のクライマックスシリーズは多くのドラマを生み出しました。

もう一度検索