2016年イギリスグランプリ

2016年イギリスグランプリ：ハミルトンの勝利とロズベルグのペナルティ

2016年F1世界選手権第10戦、イギリスグランプリは、シルバーストン・サーキットで7月10日に開催されました。このレースでは、予選から決勝まで様々なドラマが展開されました。

レースウイーク

ピレリは、ハード、ミディアム、ソフトの3種類のタイヤコンパウンドを持ち込みました。また、フェラーリはキミ・ライコネンとの契約を2017年まで延長したことを発表しました。

フリー走行では、天候やマシントラブルにより、各ドライバーが様々な困難に直面しました。FP1では、ルノーとハースが若手ドライバーを起用し、ベッテルはギアボックストラブルに見舞われました。ハミルトンが両セッションでトップタイムを記録しました。FP3では、エリクソンのクラッシュによる赤旗中断や、ベッテルのギアボックストラブル再発がありました。ハミルトンは全セッションでトップタイムを記録しました。

予選

予選はドライコンディションで行われました。FP3のクラッシュで予選に出場できなかったエリクソンを除く21台が参加しました。ロズベルグがQ1でトップタイムを記録し、ハミルトンはQ3でポールポジションを獲得しました。しかし、ベッテルは予選前にギアボックスを交換したため、5グリッド降格となりました。

決勝

決勝レースは、レース直前の雨でウエットコンディションとなりました。セーフティカー先導でスタートした後、ハミルトンがポールポジションを守りきり、見事勝利を収めました。レース中盤では、フェルスタッペンとロズベルグの激しいオーバーテイク合戦が展開されました。しかし、終盤にロズベルグのギアボックストラブルが発生し、さらにチームとの無線でのやり取りがドライバー・エイドに該当すると判断され、10秒加算ペナルティが科せられました。これにより、ロズベルグは2位から3位に降格しました。ハミルトンとロズベルグのポイント差は僅か1点となり、レース後にはロズベルグへのブーイングが起きるなど、波乱の展開となりました。一方、フェルスタッペンには大きな拍手が送られました。ベッテルはマッサをコース外に押し出したため、5秒加算ペナルティが科せられました。

まとめ

2016年イギリスグランプリは、ハミルトンの圧勝、ロズベルグのペナルティ、そしてフェルスタッペンの活躍と、様々な要素が絡み合った、記憶に残るレースとなりました。天候やマシントラブル、ドライバー同士の激しい争いなど、F1の醍醐味を凝縮した一戦と言えるでしょう。ハミルトンとロズベルグのチャンピオンシップ争いは、ますます激化していくことになります。 また、若手ドライバーたちの活躍も注目を集め、今後のF1を担う人材の台頭を予感させるレースでもありました。

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