2017年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

2017年MLBアメリカンリーグ優勝決定戦

2017年のメジャーリーグベースボール（MLB）におけるポストシーズンは、10月3日にスタートしました。アメリカンリーグのリーグチャンピオンシップシリーズ、通称「リーグ優勝決定戦」は、10月13日から21日までの間に行われました。このシリーズでは、ヒューストン・アストロズがニューヨーク・ヤンキースを4勝3敗で制し、12年ぶりにリーグ優勝し、ワールドシリーズへの進出を決めました。

アストロズとヤンキースがポストシーズンで対戦するのは、2015年のワイルドカードゲーム以来2度目です。アストロズは2012年シーズン終了までナショナルリーグに所属しており、以前のリーグ優勝もナショナルリーグ時代のものでした。しかし、アストロズがアメリカンリーグで優勝を果たしたことにより、同球団は両リーグでの優勝を達成した初めての球団となりました。また、ポストシーズンの7試合制シリーズの中でも、本拠地の球団が全勝したのは、2004年にアストロズがナショナルリーグ時代に出場したシリーズ以来となります。

シリーズのMVPには、ジャスティン・バーランダーが輝きました。彼は第2戦で13三振を奪う完投勝利を収め、合計で16イニングで2勝、0.56の防御率を記録しました。その後、アストロズはワールドシリーズでもロサンゼルス・ドジャースを4勝3敗で下し、球団創設56年目でついに初優勝を達成しました。さらに、この年からMLBはポストシーズン全体に冠スポンサーを募った結果、アメリカンリーグチャンピオンシップシリーズにはキャンピングカー販売業者のキャンピング・ワールドがスポンサーとなりました。

両チームの2017年シーズン

アストロズは2016年のシーズンでは84勝78敗で地区3位でしたが、2017年には大きく飛躍しました。特に、オフシーズンにはベテラン選手として捕手のブライアン・マッキャンや指名打者のカルロス・ベルトランを獲得し、チーム力を向上させました。2017年のシーズンでは、11試合目でロサンゼルス・エンゼルスを抜いて地区首位に立ち、5月末から6月初旬には11連勝も達成しました。前半戦を終えた時点で60勝29敗を記録し、地区優勝を決定づけました。

一方、ヤンキースは2016年にポストシーズン進出を逃したものの、オフには救援左腕アロルディス・チャップマンを呼び戻すなどの補強を行いました。2017年シーズンでは、前半戦を45勝41敗で終え、ポストシーズン争いに加わりました。特に新人外野手アーロン・ジャッジは、前半戦だけで30本塁打を打つ活躍を見せ、チームの原動力となりました。

ロースターと試合結果

アストロズは地区シリーズからロースターを変更し、内野手のタイラー・ホワイトを外し、投手のコリン・マクヒューを加えました。ヤンキースはロースター変更はありませんでした。リーグ優勝決定戦は、途中に移動日を挟みつつ10月13日から21日までの間に行われ、以下のような日程で試合が行われました。

• - 第1戦: 10月13日（ヒューストン）
• - 第2戦: 10月14日（ヒューストン）
• - 第3戦: 10月16日（ニューヨーク）
• - 第4戦: 10月17日（ニューヨーク）
• - 第5戦: 10月18日（ニューヨーク）
• - 第6戦: 10月20日（ヒューストン）
• - 第7戦: 10月21日（ヒューストン）

このシリーズは、そのスタートからクライマックスまで多くのドラマを生み出し、野球ファンにとって忘れられない瞬間が多数ありました。

もう一度検索