2017年の福岡ソフトバンクホークス

2017年 福岡ソフトバンクホークスのシーズンレビュー

2017年の福岡ソフトバンクホークスは準備万端で新シーズンを迎えることになりました。工藤公康監督が3年目のシーズンに突入し、2年ぶりにリーグ優勝を果たし、さらには日本一へも輝くという素晴らしい結果を残しました。この年のチームスローガンは「1ダホー！」とされ、選手たちのモチベーションの向上につながりました。

開幕前の状況

2016年のシーズンは首位を猛然と走っていたものの、主要選手たちの故障が相次いで急速に駆け下り、結果として北海道日本ハムファイターズに勝ち点を奪われ、2位に留まりました。この教訓を元に、チームは強化を図ることになります。特にドラフト会議では、創価大学の田中正義を始めとする10人の選手を獲得。ピッチングスタッフを強化しようとしたのです。また、前年は機能していなかった野手総合巡回コーチのポジションを廃止し、コーチ陣の再編成にも着手しました。

シーズンの始まりに先立ち、2月には元千葉ロッテマリーンズのアルフレド・デスパイネと3年契約を結び、オープン戦では10勝5敗3分の成績を収めました。

開幕後の展開

2017年4月には、MLBのシカゴ・カブスとマイナー契約を結んでいた川崎宗則が復帰し、ファンの期待が高まりました。初期の数試合では先発投手の故障や松田らの不振が影を落とし、チームは苦しむ場面もありました。特に、楽天とのゲーム差が開いたことでチームに危機感が漂いましたが、5月に入り18勝7敗の好成績を収め、急速に2位に浮上します。

交流戦では広島と並んで12勝6敗の成績を収め、3年連続で交流戦最高勝率を記録しました。この際、育成選手として1軍に定着した石川が初勝利したことも話題に。

6月には、柳田が月間MVPを獲得し、再開されたリーグ戦でも好調を維持しました。しかし、オールスターゲーム前には楽天にリードを奪われてしまい、首位を譲りました。

後半戦の盛り上がり

7月には、選手たちが奮起し、防御率1.33を誇った東浜が月間MVPに輝くなど、好調を維持しました。8月に入るとデニス・サファテが失点を喫することもあったが、その後も安定した成績を収め続けました。8月中旬以降、チームは再び首位を奪い返し、9月にはマジックナンバーが点灯しました。そして、9月16日、埼玉西武ライオンズとの試合で20度目のリーグ優勝を果たしました。

ポストシーズンと日本一

クライマックスシリーズでは、3位からの過酷な戦いが待ち構えていましたが、西武を下し、勢いを取り戻して日本シリーズへ進出しました。そこでは横浜DeNAベイスターズと対戦し、初戦では勝利を収めましたが、中盤には連敗も。しかし、最後まで諦めず、延長戦での劇的な勝利で見事に日本一を達成しました。

サファテはシーズンを通じての好成績が認められ、シーズンMVPに選ばれると同時に日本シリーズMVPも獲得しました。このように、2017年は福岡ソフトバンクホークスにとって忘れられない歴史的な年となったのです。

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