2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉

2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉

2017年6月3日から4日、日本の千葉県千葉市の幕張海浜公園で開催されたこの大会は、レッドブル・エアレース・ワールドシリーズの通算12シーズン目にあたる。特に地元のファンにとって特別な意義を持つこのレースでは、昨年の大会に引き続き、室屋義秀が優勝を果たした。

概要

2017年のレッドブル・エアレースは、1月19日に発表された開催地8都市の一つであり、千葉は2015年、2016年に続いて3年連続、3回目の開催となった。この年のレースは、アブダビとサンディエゴを経て千葉にやってきた。

大会のアンバサダーには人気ロックバンドのGLAYが起用され、彼らによるテーマソング「XYZ」が新たに書き下ろされた。また、運営のサポートを行ったのは株式会社パスファインダーで、航空行政の専門知識を生かしたアドバイザーが担当した。

ただし、運営上の理由からチャレンジャーカップの開催は中止され、2017年シーズンのチャレンジャーカップ第3戦は第5戦のカザンで実施されることになった。大会両日での来場者数は約9万人に達し、皆が熱いサポートを送った。さらに大会はインターネットのAbemaTVで生中継され、多くの視聴者が楽しむ機会を得た。

日程

大会の日程は以下の通りで、前年から変更される部分もあった。

• - 1月19日: 大会日程発表
• - 6月1日、6月2日: テスト飛行
• - 6月3日: 大会1日目（予選）

- 開場: 10:00、競技開始: 13:00、競技終了: 16:00

• - 6月4日: 大会2日目（決勝）

- 開場: 10:00、競技開始: 13:00、競技終了: 16:00

前年までは3日間のフリープラクティスが行われていたが、騒音配慮から減少した。公式練習を経て、予選前に特別なセッションも組まれることになった。

観戦エリアとチケット情報

幕張海浜公園内の観戦エリアには、様々な種類の座席が用意され、価格が前年よりも安く設定されるなど、観客にとって嬉しい変更もあった。「室屋応援シート」が復活し、観客は選択可能であった。さらには「早割」価格の設定も初めて導入され、多くのファンが早期にチケットを購入するきっかけとなった。

また、会場へのアクセスは公共交通機関のみで、専用駐車場が設けられなかったため、事前に交通手段を確認することが重要であった。浦安市民のために、パブリックビューイングも開催された。

荷物の持ち込み規制

入場時には、ビンやカンの持ち込みが禁止されており、ペットボトルは600ml以下のもののみ許可された。食べ物の持ち込みも制限され、小さな子供向けのお菓子以外は持参できなかった。レジャーシートは主催者が提供したもののみ使用可能だった。

コースとイベント

エアレースのコーストラックには独自の特徴があり、両端には「High G Turn」と呼ばれるターンが設定されている。今シーズンのコースレイアウトは過去のものから改良され、難易度が向上している。

大会期間中には、さまざまなイベントも行われ、電子音楽フェスやBMXエアートリックなど、観客を楽しませるプログラムが用意された。特にGLAYのライブパフォーマンスは多くの観衆を魅了した。また、エアレースクイーンの人気投票など、ファン参加型のイベントも盛り込まれた。

この2017年のレッドブル・エアレース・ワールドシリーズ千葉は、地元ファンの心に残る大会となり、今後のエアレースに対する期待を高めるものであった。

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