2018 FIFAワールドカップ・決勝

2018 FIFAワールドカップ決勝: フランス対クロアチア

2018年7月15日、モスクワのルジニキ・スタジアムで行われた2018 FIFAワールドカップ決勝では、フランスとクロアチアが対戦しました。この試合は、両チームにとって特別な意味を持ち、フランスは20年ぶりの優勝を目指し、クロアチアは初の制覇を狙うものでした。

ファイナリストの経緯

フランスは2006年のワールドカップ以来、3度目の決勝進出を果たしました。その監督であるディディエ・デシャンは、1998年の優勝メンバーのキャプテンであり、選手としてと監督としての両方でワールドカップ制覇を目指していました。一方、クロアチアは1998年大会での3位が最高成績であり、FIFAランキング20位での決勝進出は異例のことでした。過去の対戦成績ではフランスが優位だったため、クロアチアにとっては苦しい挑戦が予想されました。

決勝までの道のり

フランスはUEFA EURO 2016で準優勝に輝いた若いメンバーを核とし、予選グループから好成績を収めて本戦に進出しました。グループCを突破し、決勝トーナメントではアルゼンチン、ウルグアイ、ベルギーを下し、見事な逆転劇を演じました。

クロアチアはグループIでのプレーオフを経て、本戦に出場。ナイジェリア、アルゼンチン、アイスランドに勝利し決勝トーナメントに進出しました。特に準決勝のイングランド戦では、激闘の末に初の決勝進出を決め、新たな歴史を刻みました。

試合の展開

両チームは決勝トーナメントの頂点を賭け、開始早々から激しい展開が繰り広げられました。クロアチアは疲労からくる不利が指摘されたものの、フランスの堅固な守備に阻まれ、チャンスを生かすことができませんでした。

試合の転機は前半18分に訪れました。フランスのアントワーヌ・グリーズマンのフリーキックから、クロアチアのFWマリオ・マンジュキッチがオウンゴールをし、フランスが先制します。その後、クロアチアがイヴァン・ペリシッチのミドルシュートで同点に追いつくと、さらにフランスがペナルティーキックで再びリードを奪う展開になりました。前半はフランスが2-1リードで折り返します。

後半に入ると、フランスがポール・ポグバとキリアン・エムバペのゴールで追加点を決め、4-1とリードを広げます。しかし、クロアチアのマンジュキッチがゴールを決めて1点を返しますが、反撃はここまで。試合は4-2で終了し、フランスは5大会ぶりの優勝を果たしました。

特異なエピソード

試合中、ロシアの反体制パンクバンド「プッシー・ライオット」がピッチに乱入し、試合が一時中断される出来事もありました。このような予期せぬ事件も合わさり、2018 FIFAワールドカップは記憶に残る大会となったのです。

テレビ中継の視聴率

日本ではNHKが生中継を担当し、深夜にもかかわらず高い視聴率を記録しました。多くのサッカーファンがこの歴史的な戦いを見守りました。総じて、この試合はサッカーの歴史に名を刻む瞬間となりました。

もう一度検索