2018年の相撲

2018年の相撲界の出来事

2018年は日本の相撲界にとって波乱の年となった。多くの力士の怪我や不祥事、組織の変革が続き、相撲界の課題が浮き彫りとなった。

1月の重要な動き

1月4日、日本相撲協会は、貴乃花親方を理事から全会一致で解任する決議を行った。この解任は相撲協会として初めてのことであり、貴乃花親方は役員待遇の委員に降格された。

さらに、1月5日には、式守伊之助が冬巡業中に行司へセクハラを行ったことが報じられ、1月13日には出場停止3場所の処分が下された。同日、元幕内の北太樹が引退し、年寄・小野川を襲名した。それと同時に、横綱の白鵬と稀勢の里が相次いで休場するなど、力士たちの健康問題も深刻な状況となった。

セクハラとその影響

式守伊之助のセクハラ事件は大きな波紋を呼び、力士への厳しい目が向けられることとなった。同様に、力士の暴力行為についても日本相撲協会は厳しい姿勢を示し、暴力禁止規定や力士への処分基準を策定するなど、問題点の再発防止に力を入れた。

鶴竜と栃ノ心の活躍

3月場所では、横綱鶴竜が8場所ぶりに優勝し、仕切り直しとなる一方で、栃ノ心が関脇から大関に昇進するという快挙を成し遂げた。これにより、栃ノ心はヨーロッパ出身者として3人目の大関となり、注目を集めた。特に彼の大関昇進は多くのメディアに取り上げられ、相撲界の新たな希望となった。

休場続出の状況

また、2018年の相撲界では横綱の休場が続出した。稀勢の里は7場所連続で休場し、横綱として歴史に残る長期休場に突入した。白鵬と鶴竜も休場し、全横綱が不在となる局面も生まれた。こうした状況は相撲界全体に深刻な影響を及ぼし、相撲ファンの間でも厳しい評価が下された。

貴乃花親方の引退

10月には貴乃花親方が日本相撲協会への退職届を提出し、これは協会内での人事にも影響を及ぼした。彼の引退は多くの力士に衝撃を与え、相撲界の将来についても不安を呼んだ。

さらなる試練

11月には、相撲界の不祥事が相次ぎ、暴力事件や交通違反が明らかとなった。特に、大嶽部屋の力士による酒気帯び運転事故は、相撲界への信頼を損なう結果となり、大きな問題となった。

12月は、さらに貴ノ岩の暴行事件が報じられ、彼は引退を余儀なくされる。この事件を契機に、日本相撲協会はさらに厳しい姿勢を打ち出すこととなり、暴力問題への対策を強化する方針を示した。

結論

2018年は日本相撲協会にとって非常に厳しい年であり、数々の出来事が相撲界を揺るがすこととなった。今後の相撲界のあり方に大きな影響を与え、ファンや関係者にとっては忘れられない一年となるだろう。

もう一度検索