2018年イタリアグランプリ

2018年イタリアグランプリ：モンツァの激闘

2018年9月2日、イタリア・モンツァ・サーキットで開催されたF1世界選手権第14戦、イタリアグランプリ。ヘインケケンが冠スポンサーを務めたこのレースは、予選から決勝まで、数々のドラマが展開されました。

レースウイーク

ピレリは、スーパーソフト、ソフト、ミディアムの3種類のドライタイヤを供給。ベルギーGPで多重クラッシュを起こしたニコ・ヒュルケンベルグは10グリッド降格、レッドブルのリカルドは新パーツ導入による最後尾スタートが決まりました。マクラーレンは、フリー走行1回目にランド・ノリスを起用しました。

フリー走行では、金曜日のFP1はウェットコンディションの中、ルノーの新型パーツを装着したリカルドがトラブルに見舞われました。一方、FP2はドライコンディションでしたが、エリクソンがクラッシュ。ベッテルはスピンするもののトップタイムでフェラーリが1-2フィニッシュ。FP3でもベッテルがトップタイムを記録しました。

予選：ライコネンの驚異的ポールポジション

土曜日に行われた予選では、ライコネンがモントーヤのコースレコードを更新し、14年ぶりとなるポールポジションを獲得。フェラーリはホームグランプリで18年ぶりにフロントローを独占するという快挙を成し遂げました。一方、リカルドはグリッド降格により最後尾スタート。ガスリーはQ3に進出しました。アロンソの無線内容は議論を呼びました。

決勝：ハミルトンの戦略勝ち

決勝レースは、ハミルトンがフェラーリ勢を逆転し、シーズン6勝目を挙げました。ライコネンは2位、ボッタスはフェルスタッペンのペナルティにより3位に繰り上がり、メルセデスは3戦ぶりに両ドライバーが表彰台を獲得。ベッテルはハミルトンとの接触で後退し、4位に終わりました。フェルスタッペンはボッタスとの接触によりペナルティを受け5位に降格。グロージャンはフロアの規定違反により失格となり、シロトキンが初ポイントを獲得しました。ベッテルのドライビングミスは、多くの元F1ドライバーから批判を浴びました。ハミルトンはファステストラップも記録しました。

レース結果

ハミルトンの戦略的勝利によって、ドライバーズチャンピオンシップ争いはさらに激しさを増しました。様々なアクシデント、ペナルティ、抗議などが絡み合った、まさにドラマチックなレースとなりました。ライコネンのポールポジション獲得や、メルセデス勢の表彰台、シロトキンの初ポイントなど、レース後も話題は尽きませんでした。このレースは、F1の興奮と予測不能さを改めて感じさせる、記憶に残る一戦となったと言えるでしょう。

ランキング

（ドライバーズ、コンストラクターズ共にトップ5のみ）

レース後、ドライバーやチームは次の戦いに向けて、このイタリアGPでの反省と経験を活かしていくことになります。

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