2018年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

2018年度プロ野球ドラフト会議の概要

2018年度新人選手選択会議、通称ドラフト会議は、2018年10月25日に東京のグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで実施されました。この大会は第54回目の実施であり、大正製薬の特別協賛を受け、『プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD』と題されました。大正製薬は、この会議の特別協賛を2013年から連続して行っており、その存在感を示しています。

今回のドラフトは、平成時代の最後となる大変重要なものでした。新しい元号である令和が適用される前の最後の年に開催されたため、その注目度は高まりました。ドラフトは 1巡目の指名が入札抽選方式によって行われ、全ての球団の交渉権が決定するまで継続されます。続く2巡目以降はウェーバー方式で進行され、特に2018年のウェーバー優先権は、セ・パ交流戦で好成績を収めたパシフィック・リーグに与えられました。また、3巡目以降は逆ウェーバー方式で指名が行われます。

注目された選手たち

この年のドラフトには、特に高校生選手が多く選ばれる結果となりました。埼玉西武ライオンズが単独指名した松本航（日本体育大学）を除き、ほぼ全ての球団が高校生選手を1巡目で指名しました。根尾昂や小園海斗、藤原恭大といった話題の選手にはそれぞれ複数の球団が注目し、根尾には4球団、小園にも4球団、藤原には3球団が指名を行いました。これは、直近の2017年の9球団を上回る記録です。

特に大阪桐蔭高校からは、根尾、藤原、横川凱、柿木蓮の4名が選ばれ、これは1966年以来の快挙です。過去の例では、4名が同時に指名されたことはありましたが、全員が入団したのは日本大学第三高校のみでした。

また、この年のドラフトでは、初めて21世紀に生まれた選手が指名されるという新たな歴史も刻まれました。具体的には、太田椋、吉田輝星、市川悠太、水谷瞬、牧野翔矢の5選手がその対象となり、若い才能が多数生まれました。

各球団の指名状況

各球団の指名選手はウェーバー順に選出され、育成選手の指名も行われました。選手の選出と後の支配下登録についても、注目を集めました。特に北海道日本ハムファイターズは、球団史上初めて育成選手の選択を行い、その道を開く形となりました。

メディアによる中継

ドラフト会議は、地上波、CS、ラジオ、さらにはインターネットでも生中継され、多くのファンに情報が届けられました。地上波ではTBS系が放送を担当し、実況や解説者による生の緊張感あふれる解説が行われました。CSやラジオでも独自の視点から中継が展開され、ファンの興味を引きました。

この2018年度ドラフト会議は、新たな才能と未来への期待を感じさせるものであり、スポーツの世界が新しい時代に向かって進む中、印象に残る一日となりました。

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