2018年滋賀県知事選挙

2018年滋賀県知事選挙

2018年6月24日、日本の近畿地方に位置する滋賀県の、県政の最高責任者である知事を選出するための選挙が行われました。これが「2018年滋賀県知事選挙」です。この選挙は、当時の現職知事であった三日月大造氏の4年間の任期が満了することに伴い、新たな任期を務める知事を決定するために実施されたものです。

選挙の公式日程は、2018年6月7日に立候補の受付が締め切られる告示日を迎え、その後、約2週間の選挙戦が展開されました。そして、2018年6月24日に県内各地で投票が行われ、即日開票によって選挙結果が確定しました。

この知事選挙は、いくつかの滋賀県議会議員補欠選挙と同日に行われました。具体的には、大津市選挙区での県議会議員補欠選挙が知事選挙と同じく投票を伴って実施されました。一方、同じく補欠選挙の対象となっていた東近江市・日野町・愛荘町選挙区については、立候補の届け出を行った候補者の数が選挙区の定数内であったため、競争選挙とはならず、投票は行われずに立候補者が無投票で当選となりました。

選挙戦に臨んだ主な立候補者とその動きを時系列で見ていきましょう。まず、現職として2期目を目指す意向を示したのは三日月大造氏です。同氏は、選挙が行われる年の早い時期である2018年2月15日に開催された滋賀県議会の定例会において、知事としてさらに県政を担っていくための再選への立候補を正式に表明しました。これに対し、三日月県政に新たな選択肢を提示する形で名乗りを上げたのが新人候補の近藤氏でした。近藤氏は、同年4月23日に記者会見を開き、自らの政治的な立場や政策を説明するとともに、知事選挙への立候補を決意したことを表明し、選挙に向けた準備を進めました。

各候補者は、選挙戦を戦い抜くために様々な政党や政治団体からの支援を取り付けました。現職の三日月大造氏は、自身を支える地域政党である「チームしが」からの全面的な支援を基盤としました。さらに、前回2014年の知事選挙で対立候補を推薦していた自由民主党の滋賀県組織と、公明党の滋賀県組織からも支援を得ることに成功しました。これにより、保守層や公明党支持者を含む幅広い層へのアプローチが可能となりました。一方、新人候補の近藤氏は、日本の主要な政党の一つである日本共産党からの推薦を受けました。加えて、憲法改正に反対する立場を明確にしている団体や、原子力発電所の利用停止（脱原発）を強く主張する市民団体からの支援も得ることで、これらの政策課題に関心を持つ有権者層への浸透を図りました。このように、候補者それぞれの政治的なスタンスに応じた、多様な勢力による支援構図が形成されました。

そして迎えた2018年6月24日の投開票日。県民の投票の結果、選挙戦を制したのは現職の三日月大造氏でした。これにより、三日月氏は引き続き滋賀県知事として県政を担うこととなりました。この選挙における当日の有権者数は1,134,162人でした。実際に投票所に足を運び、あるいは期日前投票などで意思表示を行った有権者の割合を示す最終投票率は40.62%となりました。この投票率は、4年前の2014年に実施された前回の滋賀県知事選挙の最終投票率50.15%と比較すると、9.53ポイントの大幅な低下となりました。この投票率の変動は、選挙戦の盛り上がりや県民の政治に対する関心度合いを示す一つの指標と言えます。

2018年滋賀県知事選挙は、現職が再選を果たすという結果に終わりましたが、そこに至る過程では候補者間の政策論争や、それぞれの支援体制の違いが見られました。この選挙の結果は、その後の滋賀県政の方向性を決定づける重要な一歩となりました。

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