2019年のJ1リーグ

2019シーズンのJ1リーグ概要

2019年のJ1リーグは、リーグ創設27年目を迎え、「2019明治安田生命J1リーグ」として、明治安田生命保険が冠スポンサーに名を連ねました。このシーズンは、特に大きなレギュレーションの変更が二つあり、「ホームグロウン制度」の導入と、外国籍選手枠の変更が注目されました。前者では、特定の年齢層の選手をトップチームに登録しなければならないという制度が設けられ、後者では外国籍選手の登録数制限が撤廃され、試合出場にも新たな基準が設けられました。

スケジュール

シーズンは2月22日に開幕し、12月7日までの全34節で行われました。各試合の合計は306試合にも及びました。この年は特に、9月から11月にかけて開催されたラグビーワールドカップの影響で、ホームスタジアムがワールドカップ会場となるクラブにとって特に調整が必要な年となりました。FC東京はホーム3連戦を実施し、逆に長期間にわたるアウェーゲームも経験するなど、チームにとっては難しいスケジュールでした。

参加クラブ

このシーズンの参加クラブ数は前年と同じ18です。2018年のJ2リーグで優勝した松本山雅FCと、2位の大分トリニータがそれぞれ昇格し、特に大分はJ3リーグ参加歴のある初のJ1クラブとなりました。

監督交代

2019年のJ1リーグでは、延べ9人の監督が途中交代するという事態が発生しました。これは2017年の記録を上回っており、リーグ史上で最多の交代人数でした。

競技状況

シーズンの幕開け前には、川崎フロンターレや鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸が優勝候補と予想されていました。しかし、実際にはFC東京、名古屋グランパス、大分トリニータが上位争いに名乗りを上げました。特にFC東京は前半戦を首位で折り返し、その後もトップを守り続けました。後半戦には鹿島や横浜F・マリノスが食い込む展開となり、優勝争いが激化しました。

残留争いも緊迫しており、特に湘南ベルマーレ、清水エスパルス、鳥栖などが熾烈な戦いを繰り広げました。第33節では横浜FMがFC東京に勝利し、15年ぶりのJリーグ制覇を達成するとともに、同一チームから2名の得点王が誕生するという歴史的な出来事が起こりました。

観客動員

この年のJ1リーグは、試合の平均観客数が20,751人を記録し、初めて2万人を超えました。1994年シーズンの記録を上回る観客動員となり、Jリーグの人気の証明となりました。

結果

最終節では、横浜FMとFC東京の直接対決が行われ、大きな注目を集めました。ここで横浜FMが勝利し、見事なシーズンを締めくくりました。残留争いでは、鳥栖と清水の直接対決が絡むなど、緊張感のある終息を迎えました。全体として、2019年のJ1リーグは、多くのドラマに彩られたシーズンとなりました。

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