2019年ブラジルグランプリ

2019年ブラジルグランプリ振り返り

2019年11月17日、インテルラゴス・サーキットで開催された2019年ブラジルグランプリ（正式名称：Formula 1 Heineken Grande Prêmio do Brasil 2019）は、F1世界選手権の第20戦目として熱戦が繰り広げられました。レースでは、マックス・フェルスタッペン（レッドブル・ホンダ）が自身初のポール・トゥ・ウィンを達成し、シーズン3勝目を飾りました。

レース前の状況

本レースで使用されたピレリのタイヤコンパウンドは、ハード（C1）、ミディアム（C2）、ソフト（C3）の硬めの組み合わせでした。フリー走行を経て、各チームはレースに向けて万全の準備を整えていきました。

特に、フェラーリはルクレールのエンジントラブルが続いていたため、新しいパワーユニットに交換した結果、グリッド降格ペナルティを受けることになりました。FIAは事前にエンジン冷却システムの規制を発表し、各チームはこれに従う必要がありました。

フリー走行から予選へ

フリー走行のFP1は雨の中でのウエットコンディションで行われ、多くのドライバーは消極的でした。続くFP2では天候が回復。しかし、ロバート・クビサのクラッシュにより中断が発生しました。それでも、ルクレールとベッテルはFP2で素晴らしいタイムを記録し、予選への期待を高めました。

FP3では、路面の乾燥によりトップタイムが記録され、特にルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンが好調を示しました。

予選では、フェルスタッペンが全セッションでトップタイムを記録し、ポールポジションを獲得。フェラーリのルクレールはペナルティによって14番グリッドからのスタートとなりました。セバスチャン・ベッテルやルイス・ハミルトンも上位に名を連ねる中、サインツはトラブルでタイムを計測できず、スタート位置が心配されました。

決勝レースの展開

決勝は晴天のもと、20度という気温でスタートしました。フェルスタッペンは一気にリードを奪い、1周目から先頭を走り続けました。シャルル・ルクレールは14番グリッドから追い上げを見せ、オープニングラップから好スタートを切りました。

レースは序盤から接触やトラブルが続出し、中団の順位争いが激化しました。特にハミルトンはピット戦略を巡り、早々にピットインしてソフトタイヤに切り替え、レースを有利に進める狙いを見せました。

経過する中で、セーフティーカーが数度導入され、レースの展開に大きな影響を与えました。66周目にはフェラーリのルクレールとベッテルが接触し、両者共にリタイアする事態に。

最終ラップではハミルトンが接触の末に順位を落とし、フェルスタッペンがそのままトップでチェッカーを受けると、トロ・ロッソのガスリーが2位に続きました。3位にはハミルトンが順位を落とされる形でサインツが繰り上がりました。サインツは最後尾からの追い上げに成功し、見事表彰台を獲得しました。これはマクラーレンにとって久しぶりの喜びとなりました。

結果と記録

このレースでは、足早にリズムを掴んだフェルスタッペンが自身初のポール・トゥ・ウィンを達成。ガスリーのキャリア初表彰台獲得や、サインツの表彰台も印象的でありました。また、フェルスタッペンのピットストップ1.82秒での実施が世界記録となり、記憶に残る一戦となりました。

2019年ブラジルグランプリは、若手ドライバーたちの活躍が光った大会でした。

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