2019年北九州市長選挙

2019年北九州市長選挙

2019年（平成31年）1月、福岡県の政令指定都市である北九州市において、第15回目となる市長選挙が執り行われました。この選挙は、当時の市長の任期満了に伴うもので、市民の代表たる市長を選ぶ重要な機会となりました。

選挙のスケジュールは、2019年1月13日に告示日を迎え、立候補者の受付が行われました。その後、約2週間の選挙運動期間を経て、1月27日に投票および開票が実施されました。この選挙で選ばれた市長の任期は、同年2月19日から開始される予定でした。

この市長選挙と同日には、北九州市の市政に関わる別の選挙も実施されました。小倉北区選挙区において、市議会議員の辞職に伴う欠員を補充するための市議会議員補欠選挙が行われたのです。これにより、一部の有権者は市長と市議会議員の両方を選挙することになりました。

選挙期間中、市民への啓発活動も積極的に行われました。特に注目を集めたのは、イメージキャラクターの起用です。人気ダンス＆ボーカルグループ「DA PUMP」のメンバーであるKENZO氏がイメージキャラクターとして選ばれ、「カモン! 市長選」という親しみやすいキャッチフレーズとともに、若い世代を含む幅広い市民に選挙への参加を呼びかけました。

今回の市長選挙には、計3名の候補者が立候補しました。現職の北橋健治氏に対し、2名の新人候補が挑む構図となりました。各候補者はそれぞれの政策やビジョンを訴え、市の将来像について有権者に選択を求めました。

1月27日の投開票の結果、現職の北橋健治氏が他の新人候補2名を大きく引き離し、圧倒的な差で当選を果たしました。これにより、北橋氏は4期目の市政を担うこととなりました。

選挙の結果とともに注目されたのは、投票率です。今回の投票率は33.48パーセントに留まりました。これは、当日有権者数794,276人に対して、約3人に1人しか投票に行かなかった計算になります。この投票率は、前回の2015年の選挙（35.88%）から2.4ポイント減少したものであり、さらにその前の2011年の選挙をも下回る結果となりました。記録が残る限りでは、これは過去最低の投票率更新となります。選挙の盛り上がりや市民の関心の度合いを示す投票率の低さは、今後の市政における課題の一つとも考えられます。

このように、2019年の北九州市長選挙は、現職が安定した強さを見せ4選を決めた一方、投票率の低さが際立つ結果となりました。

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