2019年奈良県知事選挙

2019年奈良県知事選挙

概要

2019年（平成31年）4月7日、第19回統一地方選挙の枠組みの中で、奈良県の新たな知事を選出するための選挙が執行されました。この選挙は、当時の奈良県知事であった荒井正吾氏の任期満了に伴い実施されました。現職の荒井氏は、前年の12月には既に4期目への出馬を表明しており、この選挙戦において、元参議院議員である前川清成氏とフリーランス医師の川島実氏が新人候補として現職に挑む構図となりました。

政党の動向

現職の荒井氏は、選挙に臨むにあたり、自由民主党および公明党から推薦を得ました。また、国民民主党も荒井氏への推薦を決定しました。国民民主党にとっては、前川氏が前身政党である希望の党の公認候補であった経緯があったにも関わらず、現職への支持を表明した点は注目されました。

一方、日本共産党は、この選挙において独自の候補者を擁立しない方針をとりました。当初、日本共産党奈良県委員会はフリーランス医師の川島実氏への自主的な支援を検討していましたが、川島氏が特定の市民団体との協定内容を覆すような発言を行ったことや、現職対抗馬を一本化するための前川氏との協議を拒否したことなどを理由に、川島氏への支援を取りやめる判断を下しました。

その後、共産党県委員会は方針を転換し、3月19日には元参議院議員の前川清成氏への自主支援を決定しました。ただし、これは前川氏本人との正式な合意に基づくものではなく、いわゆる「勝手連」として応援する形での支援となりました。

選挙データ

この選挙は以下の日程で実施されました。

告示日: 2019年（平成31年）3月21日
執行日: 2019年（平成31年）4月7日
当日の投票時間帯: 各地投票所による
期日前投票期間: 2019年3月21日から4月6日まで

また、この知事選挙は、同日選挙として奈良県議会議員選挙（同年3月29日告示）と共に執行されました。立候補者は、現職1名と新人2名の計3名が届け出ました。

選挙までの主な動き（タイムライン）

選挙戦に至るまでの主要な動きは以下の通りです。

2018年12月5日: 現職の荒井正吾氏が奈良県庁で4期目への出馬を表明しました。
2018年12月14日: 自由民主党奈良県連が荒井氏の推薦を決定しました。
2018年12月18日: フリーランス医師の川島実氏が奈良県庁で出馬表明を行いました。
2019年1月上旬: 日本共産党奈良県委員会が、川島氏への応援方針を決定しました。
2019年1月15日: 元参議院議員の前川清成氏が奈良県庁で出馬表明を行いました。
2019年2月7日: 公明党奈良県本部が荒井氏の推薦を決定しました。
2019年2月25日: 国民民主党奈良県連が荒井氏の推薦を決定しました。
2019年2月26日: 日本共産党県委員会が、川島氏への応援を取りやめることを決定しました。
2019年3月19日: 日本共産党県委員会が、前川氏への自主支援を決定しました。
2019年3月21日: 選挙が告示され、現職と新人2名による選挙戦の火蓋が切られました。
2019年4月7日: 投開票が行われました。

選挙結果

2019年4月7日の投開票の結果、現職の荒井正吾氏が当選を果たし、4期目を務めることとなりました。

当日有権者数: 1,137,965人
* 最終投票率: 48.49%（前回の知事選挙から2.56ポイント減少しました。）

この選挙により、奈良県の県政は荒井氏による継続が選択される結果となりました。

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