2020年東京オリンピックのウエイトリフティング競技

2020年東京オリンピック ウエイトリフティング競技

2020年東京オリンピックのウエイトリフティング競技は、国際ウエイトリフティング連盟（IWF）の管轄のもと、2021年7月24日から8月4日まで東京国際フォーラムホールAで開催されました。男女合わせて14種目が行われ、力と技が織りなす熱戦が繰り広げられました。

実施種目

今大会では、前回大会から男子の種目が1つ削減され、合計14種目となりました。また、全ての階級で制限体重が変更されたため、オリンピック記録は全てリセットされ、新たな歴史が刻まれることとなりました。

出場枠

出場枠は、各国・地域から1種目につき1名、男女それぞれ最大4名までと定められています。ただし、ドーピング違反の回数に応じて出場枠が制限される場合や、出場が認められない国もありました。出場選手は、世界選手権やアジア選手権などの競技会での成績に基づいて算出される世界ランキングによって選出されます。上位8名に加え、各大陸から1名ずつが出場権を獲得できます。また、開催国枠や招待枠も設けられています。開催国である日本は、当初男女3名ずつの出場が保証されていましたが、男子は世界ランキングで4名が出場権を獲得したため、開催国枠は返上されました。日本からは、男子4名、女子3名の代表選手が出場しました。

今大会では、男子96kg級に難民選手団から1名の選手が追加で出場したため、この階級のみ15名の選手が出場しました。

競技日程

（競技日程の詳細は省略）

参加国

ニュージーランドとチリの選手が負傷のため、アルジェリアの選手が新型コロナウイルス検査で陽性となったため、出場を取りやめました。結果として、合計194名の選手が競技に参加しました。

競技形式

競技は、「スナッチ」と「クリーン&ジャーク」の2種類で構成されます。各選手は、それぞれの種目で3回ずつ試技を行い、成功した最高重量の合計（トータル重量）で順位を競います。試技に失敗した場合、同じ重量で再度試技を行うことができます。しかし、いずれかの種目で3回連続で失敗すると、トータル重量は0kgとなり、記録なしとなります。前半のスナッチで記録なしとなった場合、後半のクリーン&ジャークには参加できません。

競技結果

制限体重の変更により、オリンピック記録はリセットされましたが、今大会では、予め設定された記録（Olympic Standard）を超えるとオリンピック記録として認定されました。女子55kg級では、ヒディリン・ディアス選手がフィリピン勢として夏季・冬季オリンピックを通じて史上初の金メダルを獲得しました。女子49kg級の三宅宏実選手は、5大会連続の出場となりましたが、記録なしに終わり、3大会連続のメダル獲得はなりませんでした。その後、現役引退を表明しました。女子59kg級では、安藤美希子選手が銅メダルを獲得し、三宅選手がメダルを獲得したロンドン、リオデジャネイロ大会に続き、3大会連続で日本の選手がメダルを獲得しました。

(男子、女子の競技結果、国・地域別のメダル獲得数に関する詳細な表は省略)

備考

東京都では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令されていたため、全ての競技が無観客で開催されました。

外部リンク

ウエイトリフティング 競技紹介 - 東京2020オリンピック競技大会
ウエイトリフティング スケジュール＆結果 - 東京2020オリンピック競技大会
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