2021年のパシフィック・リーグクライマックスシリーズ

2021年パシフィック・リーグクライマックスシリーズ

2021年11月に行われたパシフィック・リーグクライマックスシリーズは、前年に引き続きパーソルホールディングスがタイトルスポンサーとなり、「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」という名称で施行されました。本大会はSMBC日本シリーズ2021への出場権を懸けたプレーオフトーナメントであり、ファーストステージが2年ぶりに復活し、2019年以前の形態へと戻りました。

概要

大会はオリックス・バファローズのリーグ優勝により、彼らがファイナルステージに進出する形で12球団全てがファイナルステージへ進むことが実現しました。特筆すべきことは、本大会では通常のレギュラーシーズン同様に延長戦が行われず、9回終了時点での同点の場合は引き分けとなるルールが適用される点です。また、ファーストステージ及びファイナルステージの特定の試合においては、特別ルールのコールドゲームが導入されており、9回裏の攻撃を省略することが可能です。

ファーストステージ

ファーストステージでは、レギュラーシーズン2位の千葉ロッテマリーンズと3位の東北楽天ゴールデンイーグルスが対戦し、3戦2勝先取り制で争いました。この組み合わせは2013年以来のものであり、ロッテにとっては主催試合としては初の開催となります。

試合結果

• - 第1戦（11月6日）: ロッテの先発は佐々木朗であり、楽天の則本昂との投げ合いはロッテが勝利を収めました。最終回にロッテがサヨナラ打で勝利を決め、ロッテにとってポストシーズンでのサヨナラ試合は71年ぶりの記録となります。
• - 第2戦（11月7日）: 楽天が先制したものの、ロッテは最終回に引き分けに持ち込む結果となり、ロッテがファイナルステージへの進出を果たしました。

ファイナルステージ

ファイナルステージでは、レギュラーシーズン優勝のオリックス・バファローズがファーストステージ勝者の千葉ロッテマリーンズと対戦しました。ここからは6戦4勝制で、日本シリーズ出場権をかけた戦いが繰り広げられます。

試合結果

• - 第1戦（11月10日）: オリックスが完封勝利を収め、シリーズを先行しました。
• - 第2戦（11月11日）: オリックスは再び完封し、ファイナルステージの日本シリーズ出場に王手をかけました。
• - 第3戦（11月12日）: オリックスが1勝もできず敗退したロッテに対し、オリックスの勝ちが決まりました。

この結果、オリックスは1996年以来25年ぶりに、日本シリーズへの出場権を獲得し、またCS制覇も果たしました。これにより、現在存在する全12球団がクライマックスシリーズを制することとなり、歴史的な瞬間を迎えました。

表彰選手

大会のMVPにはオリックスの杉本裕太郎選手が選ばれ、シリーズを通しての活躍が評価されました。テレビ放送やラジオでの試合中継も行われ、多くのファンに楽しんでもらいました。

この2021年のクライマックスシリーズは、オリックスとロッテの歴史的な戦いと共に、今後のシーズンへの期待を高める試合となりました。

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