2021年の千葉ロッテマリーンズ

2021年千葉ロッテマリーンズのシーズン総括

2021年の千葉ロッテマリーンズは、井口資仁監督の4年目のシーズンとして、さまざまな動きと変化がありました。昨シーズンはレギュラーシーズン2位という好成績を収め、4年ぶりのAクラス入りを達成したものの、オフシーズンには重要な選手の移籍が相次ぎました。

開幕前の動向

シーズン開始前、ロッテは大きな選手移籍の波を迎えました。昨季22登板で13ホールド、防御率1.71の澤村拓一がボストン・レッドソックスにFA移籍。また、先発のチェン・ウェインも阪神タイガースへと移籍し、投手陣に空白が生じました。中継ぎとして6年間在籍したチェン・グァンユウも家庭の事情で退団しました。そんな中でも、前年チームトップの25本塁打を記録したレオネス・マーティンや、セットアッパーで23ホールドのフランク・ハーマンらが残留し、重要な戦力が維持されました。

新たな外国人選手、アデイニー・エチェバリアの加入や、打撃向上を狙いとしたコーチ陣の変更も行われ、チームの結束が図られました。特に、オープン戦での若手選手の台頭は注目されました。特に二木康太が開幕投手に内定し、開幕戦のソフトバンク戦でも好投が期待されました。

開幕とその後

2021年シーズンは、開幕から課題が露呈しました。開幕戦は二木が5回を投げ、失点を重ねてしまい敗北。続く試合でも抑えの益田とセットアッパーのハーマンが連続して失点をし、チームは開幕3連敗を喫しました。4月中旬にも苦しい試合が続く中、打線は好調であり、特に荻野とマーティンのコンビが際立ちました。

4月中にしてチームは14勝8敗という成績を残し、最終的に首位やマジックの点灯を果たすも、5月以降の選手離脱が影響し、勝利数が伸び悩む展開が続きました。主力選手の怪我やコンディション不良により、投手陣や打線に負担がかかり、対策を講じるもなかなか結果に結びつかない状況が続きました。

後半戦の展望とクライマックスシリーズ

後半戦に入ると、中継ぎ陣が安定してくる一方で、先発陣には引き続き課題が残りました。特に打線は、一時的に波に乗る場面もありましたが、安定感に欠ける試合が多く見られました。リーグ中断明けからは、マーティンの帰国遅れや選手の体調不良で厳しいスタートを迎えました。

9月に入るとチームが立て直しを図り、首位争いに名乗りを上げると同時に、クライマックスシリーズに向けた準備も進めていきました。しかし、最終的にはオリックスとの激闘の末に敗れ、シーズンを2年連続2位で終えることとなりました。

オフシーズンのトピックス

シーズン終了後、ロッテはさまざまな話題に包まれました。特に注目されたのが、20年ぶりの逆転サヨナラホームランが記録されたことや、ZOZOマリンスタジアムにおいて通算1000勝を達成したことです。また、二軍はイースタン・リーグで優勝を果たし、若手選手たちの成長も目立ちました。

今年度も多くの選手が入団し、また去就の明確化が進められましたが、それらの影響でチーム全体の団結力がさらに強まることが期待されます。新シーズンに向けて、千葉ロッテマリーンズがどのような進化を遂げるか、注目が集まるところです。

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