2021年のJ2リーグ

2021年シーズンのJ2リーグ概要

2021年のJ2リーグは、タイトルパートナーに明治安田生命保険を迎え、23年目を迎えるシーズンとして開催されました。この年は、新型コロナウイルスの影響により、J1からJ2、J2からJ3への降格が行われなかったため、入れ替えは「昇格2・降格4」という特異な状況となりました。十分な検討の末、昇格は自動昇格の2クラブのみとされ、J1参入プレーオフの実施は2年連続で見送りとなりました。

スケジュール

2020年の12月25日に発表された大会形式と試合方式に基づき、シーズンは2021年2月27日に開幕し、12月5日に全42節を完了する形で終了しました。合計462試合が予定されており、特に東京オリンピックの開催期間中である7月17日から8月9日までの3週間は試合が行われないことが特徴的です。

参加クラブとその挑戦

2021年シーズンのJ2リーグには、全体で22クラブが参加しました。前年のJ1からは降格クラブがなく、J3リーグの2020年シーズンにおいて優勝したブラウブリッツ秋田と2位のSC相模原が初めてJ2に挑むことになりました。特に注目すべきは、監督交代が行われたクラブがあり、特記がない場合、代行監督は通常はトップチームのヘッドコーチが兼任する形が続きました。

リーグの展開

シーズン序盤、新潟と琉球の二チームがそれぞれ開幕5連勝を飾り、強烈なスタートを切りました。新潟は13戦無敗（10勝3分）という素晴らしい成績を収め、琉球も負けなしの8戦（7勝1分）で後を追う展開となります。一方、京都は曺貴裁監督のもと、徐々に上昇し、強豪としての存在感を示していきます。

中盤からは新潟と琉球が勢いを失い、磐田が台頭する展開。磐田は徐々に地力を現し、最終的に第25節終了時点で上位8チームの勝ち点差はわずか12ポイント（4試合差）に収束しました。磐田は、第24節以降無敗を維持し、京都とも競り合います。この状況の中で、第38節では磐田と京都が直接対決し、磐田が1-0で勝利することが、J1昇格への大きな一歩となりました。

一方で、降格圏を巡る争いも熾烈を極め、残留を目指すチームは勝ち点差がわずか6の中でしのぎを削りました。結果的に、最終節に北九州と相模原が共にJ3降格が決定。特に北九州は前年までJ1に在籍していたことから、この降格は衝撃的な出来事でした。

結果

最終的に磐田がJ2リーグの優勝を決め、同様に京都も景気づけて12年ぶりのJ1昇格を果たしました。残留争いは混沌とし、栃木や山口、さらには北九州、愛媛、松本が降格圏に位置する中、最終的には栃木と山口がJ2残留を確定し、松本と愛媛の降格が決定しました。これらを踏まえ、2021年のJ2リーグは多くのドラマと戦略が展開されたシーズンでした。

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