2022年のJ2リーグ

2022シーズンのJ2リーグ概要

2022年シーズンは、J2リーグが24年目を迎え、「2022明治安田生命J2リーグ」という名称で開催されました。本シーズンは明治安田生命保険相互会社がタイトルパートナーとして名を連ねる4年契約の最終年となります。新型コロナウイルスの影響により、過去2年間は昇降格の方式が変更されていましたが、本年は2019年シーズンと同様のレギュレーションに戻されました。このため、上位2クラブがJ1自動昇格、J1ライセンスを持つ3位から6位のクラブがJ1参入プレーオフに出場し、J1・16位に勝利した場合のみ昇格が可能となり、また下位2クラブはJ3に自動降格することとなりました。

スケジュール

2021年12月21日には大会および試合方式が発表され、全42節、合計462試合が予定されました。特筆すべきは、2022 FIFAワールドカップの日程に配慮されている点です。開幕は2月19日、閉幕は10月23日とされ、前年よりも1週間早く、閉幕は1か月半前倒しでの実施となりました。このスケジュール調整は、先日開催されるワールドカップとの重複を避けるために必要でした。

J2クラブ

今シーズンのJ2リーグには昨年と同じ22のクラブが参戦しています。特に注目すべきは、J1リーグからの降格組です。2021年に17位だった徳島ヴォルティスは2年ぶり、20位の横浜FCは3年ぶり、そして18位の大分トリニータと2021年のJ3リーグを制覇したロアッソ熊本も4年ぶりの参戦を果たしています。また、2009年シーズン以来、ベガルタ仙台がJ2に、さらには初のJ2参戦を果たすいわてグルージャ盛岡もあわせて登場しました。

監督交代

基本的に特記のない限り、監督代行は各クラブのヘッドコーチがつなぐ形になっています。

リーグの動向

前年にJ1から降格した4クラブが存在する中、シーズンの始まりから横浜FCと長崎が強い戦力を誇り、早々と上位を占めると予想されていました。横浜FCは開幕から新加入のFW小川航基やGKスベンド・ブローダーセンの活躍により、13戦無敗の好スタートを切ります。しかし、その後調子を落とし、他のクラブが追い上げてきます。

シーズン中盤に至るまで、横浜FC、新潟、仙台の3クラブが激しい順位争いを繰り広げましたが、仙台は第31節以降5連敗を喫し、監督交代を余儀なくされます。後半戦に入り、岡山や大分も上位争いに参加し、緊迫した試合展開が続きます。最終的には横浜FCがJ1自動昇格を果たし、新潟もそれに続く形で昇格を決定します。

プレイオフ争いと降格争い

J1参入プレーオフの位置を狙う争いも熾烈であり、岡山や熊本、大分、徳島の4チームが狙いを定めていました。最終節では山形と徳島が直接対決を行い、山形が勝利してプレーオフ圏内に滑り込むという展開になりました。

また、残留争いは厳しいものとなり、岩手や琉球が苦しむ中、大宮と群馬も加わります。シーズン終盤には、最下位的な勝負が展開され、最終的に琉球と岩手がJ3に降格することが決定しました。

成果と表彰

シーズン終了後、得点ランキングやMVPなどの各種表彰が行われ、多くの選手やチームがその活躍を称えられました。特に天皇杯では、J2のチームがJ1クラブを破る快挙を達成し、今後のJリーグにおける存在感を強化しました。

この2022シーズンのJ2リーグは、昇格争いや監督交代、若手選手の台頭など、多くのドラマを生み出しながら進行しました。

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