2024年ハンガリーグランプリ

2024年ハンガリーグランプリ詳報：ピアストリ初優勝、マクラーレン1-2フィニッシュ達成

2024年F1世界選手権第13戦、ハンガリーグランプリが7月21日、ハンガロリンクで開催された。このレースでは、数々のドラマが展開され、記憶に残る一戦となった。

タイヤ戦略とDRS

ピレリは、ハード（C3）、ミディアム（C4）、ソフト（C5）の3種類のドライタイヤを用意。DRSゾーンは2箇所設定され、ターン14とターン1の直線でオーバーテイクのチャンスが創出された。

フリー走行

7月19日と20日に行われた3回のフリー走行セッションは、いずれも好天に恵まれた。気温と路面温度はセッションによって変動したが、ドライコンディションの下で各チームがセッティングや戦略の最終調整を行った。ハースは、リザーブドライバーのオリバー・ベアマンがFP1に走行。ベアマンは今季4度目のFP1参加となった。

予選：マクラーレンのフロントロー独占

予選は7月20日に行われ、天候は曇り時々小雨と不安定なコンディションとなった。FIA F2選手権のスプリントレースでは激しい雨が降ったものの、予選開始時には雨は小止みとなり、路面はドライコンディションへと回復しつつあった。しかし、小雨が降ったり止んだりで難しい状況の中、ランド・ノリスが今季2度目のポールポジションを獲得。チームメイトのオスカー・ピアストリも2番手につけ、マクラーレンは2012年ブラジルGP以来12年ぶりとなるフロントロー独占を果たした。チャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンは3番手スタートとなった。Q1では、セルジオ・ペレスがクラッシュ、ジョージ・ラッセルが燃料不足でQ1敗退と波乱もあった。角田裕毅はQ3に進出したものの、ターン5でコースアウト、クラッシュにより10番手となった。このクラッシュを受け、FIAはターン5の芝生帯の一部をグラベルに置き換える対応を行った。

決勝：ピアストリの初優勝、マクラーレンの1-2フィニッシュ

決勝レースは7月21日、晴天の下で行われた。ポールポジションのノリスはスタートを決め、レースをリード。しかし、ピアストリが徐々にペースを上げてノリスを追い抜き、優勝を掴んだ。ピアストリにとって35戦目での初勝利であり、F1通算115人目のウィナーとなった。マクラーレンは2021年イタリアGP以来3年ぶり49回目の1-2フィニッシュを達成。2位ノリス、3位フェルスタッペンという結果となった。レース中、ガスリーはパワーユニット交換のためピットレーンスタートとなった。ラッセルはファステストラップを記録した。

主要記録

オスカー・ピアストリ：初優勝
ルイス・ハミルトン：200回目の表彰台
* マクラーレン：1-2フィニッシュ

ドライバーズランキング、コンストラクターズランキング

レース終了時点でのドライバーズランキング、コンストラクターズランキングのトップ5は、下記の通り。（詳細は省略）

ハンガリーグランプリは、天候、戦略、そしてドライバーたちの技量の見事な融合により、非常にエキサイティングなレースとなった。マクラーレンの復活、ピアストリの初優勝、そして様々なドラマが、このレースを記憶に残るものにした。

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