2024年パリオリンピックの近代五種競技

2024年パリオリンピック 近代五種競技

2024年パリオリンピックにおける近代五種競技は、国際近代五種連合（UIPM）の管轄のもと、ヴェルサイユ宮殿を主会場として開催されました。フェンシングランキングラウンドのみは、パリ北アリーナが使用されました。

概要

今大会も前回と同様に、男女個人戦のみが実施されました。大きな変更点として、競技日程が2日間に分けられ、準決勝ラウンドと決勝ラウンドとして競われる方式が採用されました。また、2028年ロサンゼルスオリンピックからの馬術除外が決定しており、今大会はその過渡期にあたります。

出場選手

男女それぞれ36名が出場し、各国からは最大2名まで参加可能でした。出場権は以下の方法で決定されました。

1. 2023年ワールドカップファイナル（アンカラ）優勝者
2. 各大陸予選
ヨーロッパ競技大会（クラクフ）：8名
アフリカ・オセアニア選手権（カイロ）：アフリカ1名、オセアニア1名
アジア競技大会（杭州）：5名
パンアメリカン競技大会（サンティアゴ）：5名
3. 2023年世界選手権（バース）上位3名
4. 2024年世界選手権（鄭州）上位3名
5. 2024年6月17日時点の世界ランキング上位6名
6. 開催国フランスの選手1名
7. ユニバーサリティ枠2名

これらの条件で出場枠が埋まらなかった場合、世界ランキングによって再配分されました。

競技日程 (中央ヨーロッパ夏時間 UTC+2)

競技日程の詳細は省略

競技形式

今大会では、準決勝と決勝で競技形式が異なります。フェンシングランキングラウンドの結果は両ラウンドに反映されます。

準決勝: 18名ずつ2組に分かれ、各組上位9名が決勝進出。

決勝:
馬術: 貸与馬による障害飛越（10障害12飛越）。満点300ポイントからの減点方式。
フェンシング: エペ。
ランキングラウンド: 1分1本勝負の総当たり戦。勝率に応じて得点。
ボーナスラウンド: ランキングラウンド下位選手からのトーナメント。勝利ごとに得点。
水泳: 200m自由形。2分30秒を基準に得点。
レーザーラン（射撃、ラン）: 600mランと射撃を交互に行う。水泳までの合計得点による時差スタート方式で、最終順位を決定。

レーザーラン詳細

レーザーランは、600mのランとレーザーピストルを用いた射撃を交互に4回繰り返します。射撃は、10m先の5つの的を狙い、全て命中させるか、50秒の制限時間が経過するとランに移ります。13分20秒を500ポイントとし、1秒ごとに1ポイント増減します。

メダリスト

メダリストの情報は省略

今後の近代五種

パリオリンピックは、近代五種競技にとって変革の時期となりました。2028年ロサンゼルスオリンピックからは、長年親しまれてきた馬術が廃止され、障害物レースが新たに導入されることが決定しています。これにより、近代五種はよりアクセスしやすく、都市型のスポーツへと進化していくことが期待されます。伝統的な要素を残しつつ、変化を取り入れる近代五種競技の今後に注目です。

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