2025年のスーパーバイク世界選手権

2025年のスーパーバイク世界選手権

2025年に開催されるスーパーバイク世界選手権は、歴史的な第38回シーズンとなります。その中でも特に注目されるのは、イタリアのバイクメーカーであるビモータが11年ぶりにシリーズに復帰することです。ビモータは、現在カワサキの傘下にあり、今回の参戦はカワサキとの共同で行われることになります。ビモータチームは、これまでのカワサキ・レーシングチームの構成や人員をほとんどそのまま引き継ぐ形に近く、見た目はチーム名の変更に過ぎないと言えます。また、カワサキのワークスチームはプッチェッティ・レーシングへと移行し、名称は「カワサキ・ワールドSBKチーム」と改められています。このように、ビモータの復帰により、2025年シーズンには6つのメーカーが参戦することになります。

レギュレーションの変更

2025年シーズンでは、性能調整の方法が大きく変更されています。これまで用いられていたレブリミットに代わって、燃料流量制限が導入されることとなりました。このルールでは、全てのメーカーがシーズンの初めに47kg/hの流量制限のもとでスタートし、レース毎に許容される超過分は1周につき2g/hとなっています。スーパーポール（予選）や決勝レースでの超過はペナルティの対象となりますが、フリー走行中はこの制限からは外れます。

また、競技の結果に応じた性能調整も行われ、優位なメーカーには燃料流量が0.5kg/h単位で削減されます。一方で成績が不振なメーカーは、コンセッションにより同様の単位で流量が追加されることが許可されています。今回のレギュレーション変更により、各メーカーのパフォーマンスに比例した形で燃料流量の調整が行われます。シーズン中の削減量の最大値は1.5kg/hであり、FIMとドルナが認める場合にはさらに0.5kg/hの削減が可能です。2026年シーズン内で適用される流量制限は、2025年のレース結果に基づいて決定されることが予定されています。

開催スケジュールとエントリーリスト

2024年10月11日には、2025年シーズンの暫定カレンダーが発表され、各国での開催が期待されています。全ての参加車両はピレリ製のタイヤを使用します。

ライダーの変更点

今年はライダーに多くの変更が見られます。カワサキ・レーシングチームはビモータ・バイ・カワサキ・レーシングチームへの移行が行われ、アレックス・ロウズとアクセル・バサーニが新たにこのチームに所属します。カワサキのワークスチームはプッチェッティ・レーシングが引き継ぎ、ギャレット・ガーロフが新たに参戦することになりました。昨年BMWに籍を置いていたボノボ・アクションは一旦撤退を表明したものの、その後ドゥカティへ変更し、スコット・レディングが引き続き同チームで参戦することに決まりました。

さらに、その他のチームでもライダーの入れ替えが多く見られ、特にヤマハ・モトックス・レーシングでは新たにティト・ラバトとバハッティン・ソフォーグルを起用するなど、各チームが新しい戦力を整えています。

結果とランキング

レースでは、ポイントがレース1とレース2、さらにはスーパーポールレースの結果に基づいて各ライダーやチームに与えられ、シーズン通してのランキングが形成されます。これにより、競技の結果はシーズンの流れに大きな影響を持つことになります。

2025年のスーパーバイク世界選手権は、新しいレギュレーションやチームの変化により、非常に競争の激しいシーズンとなることが期待されます。

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