2025年オーストラリア総選挙

2025年オーストラリア総選挙の概要

2025年5月3日に実施されたオーストラリア総選挙は、上院と下院の議員を選出する重要なイベントです。この選挙においては、上院の76議席のうち40議席、下院の150議席が対象となりました。投票は午前8時から午後6時まで行われ、夜10時には結果が発表されました。

選挙結果

今回の選挙では、オーストラリア労働党が94議席を獲得し、結党以来の最高数を更新しました。これに対し、ピーター・ダットン氏が率いる自由党及び保守連合は43議席を得るにとどまり、惨敗を喫しました。ダットン本人も落選し、野党第一党の党首が選挙で落選するのはオーストラリアの歴史において初めての事態となりました。

首相のアンソニー・アルバニージー氏は、2004年以来の総選挙で信任された首相となり、政権を2期目に継続することとなりました。

選挙の詳細

内閣

選挙時の内閣はアルバニージー内閣で、その首相はアンソニー・アルバニージー氏です。与党もオーストラリア労働党であり、選挙は2025年3月28日に解散された後に実施されました。

投票方法

選挙では、上院においては単記移譲式比例代表制が導入されており、各州ごとに議席配分が行われます。上院では、6つの州にそれぞれ6議席が割り当てられ、首都特別地域及びノーザンテリトリーにはそれぞれ2議席が与えられています。投票時には、上院議員選出のための秘密投票が行われ、政党や候補者に対して順位を付けて投票します。この際、政党への投票では最低6位まで、候補者への投票では最低12位まで記入する必要がありますが、救済条項により、政党に対しては1位のみ、個人に対しては6位まで記載すれば有効票となります。

下院では、小選挙区優先順位付投票制が採用されており、候補者に対して優先順位を付けて投票します。優先順位が低い候補者は落選し、その票は残りの候補者に移譲され、過半数の支持を得た候補者が当選します。

有権者の条件

選挙権があるのは、18歳以上のオーストラリア国民や、1984年1月26日までに選挙人登録を済ませた18歳以上のイギリス国民です。被選挙権も18歳以上のオーストラリア国民に限られています。今回の選挙での有権者数は18,098,797人となりました。

結論

2025年の総選挙は、労働党の歴史的な勝利と野党の大きな敗北という結果をもたらしました。アルバニージー首相の再選は、オーストラリアの政局において新たな展開を期待させるものであり、今後の政治動向に注目が集まります。

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