2032年ブリスベンオリンピック

2032年ブリスベンオリンピックについて

2032年ブリスベンオリンピック（Brisbane 2032）は、2023年7月23日から8月8日までの17日間、オーストラリアのクイーンズランド州ブリスベンで開催される予定です。本大会は、オーストラリアでの開催としては2000年のシドニー大会に続き3回目となり、南半球では2016年のリオデジャネイロ大会以来16年ぶりとなります。

新しい招致プロセス

本大会の開催地決定は、従来の立候補方式ではなく、国際オリンピック委員会（IOC）が候補地を直接指名し、その後に投票を通じて開催地を決める形が採用されました。これは開かれたプロセスとしての一歩進化であり、2021年2月24日のIOC理事会でブリスベンが提案されたことがきっかけとなりました。ブリスベンの提案に対して、オーストラリアオリンピック委員会（AOC）とクイーンズランド州政府が同意した結果、2021年7月21日に東京での第138回IOC総会にて、ブリスベン案に関する投票が行われ、開催地が確定しました。

この新たな招致プロセスは、IOCの「オリンピック・アジェンダ2020」に基づいて構築され、候補地への継続的な対話を重視しています。新しい試みとして設けられた将来開催地委員会によって、IOCと関心を持つ都市や地域との間でのコミュニケーションが強化されています。

招致プロセスの批判

しかし、この招致方法には、一部からの批判も寄せられています。特にドイツの招致メンバーからはプロセスの透明性に疑問が呈されたこともあり、IOCの決定過程に対する信頼を損なう可能性を秘めています。

開催地の選定

ブリスベンの他に招致を行った都市は存在せず、2013年にIOCが新たに設立した将来開催地委員会がその選定を担いました。利害関係者との具体的な対話へと進む中で、IOCは優先開催地と呼ばれる地域と密接に連携しながら、最終的にブリスベンを選定しました。

オリンピックテレビ放送

オーストラリア国内では、ナイン・ネットワークが2032年ブリスベンオリンピックの放映権を獲得しています。また、海外でも各国の主要な放送局が放映権を持っており、例えば米国のNBC、英国のBBC、日本のジャパンコンソーシアムなどが挙げられます。これにより、世界中の観客がこの歴史的なイベントを楽しむことができます。

2032年ブリスベンオリンピックは、単にスポーツイベントの枠を超え、様々な国々の文化や交流を促進する場ともなることでしょう。今後の動向に注目が集まります。

もう一度検索