20th century Boys & Girls 〜20世紀少年少女〜

アルバム概要

『20th century Boys & Girls 〜20世紀少年少女〜』は、高橋洋子の記念すべき初のカバーアルバムで、2010年6月23日にスターチャイルドからリリースされました。前作『エッセンシャル・ベスト 高橋洋子』から2年6ヶ月の沈黙を破り、ファン待望の新作となります。特に、スターチャイルドからのアルバム再リリースは、彼女が『〜refrain〜 The songs were inspired by 'EVANGELION'』以来、約12年ぶりのことでした。

このカバーアルバムには、20世紀に放送されたアニメや映画の主題歌など、10曲が収録されています。収録楽曲の選定は、大月俊倫と高橋洋子によって行われ、リストにはさまざまな名曲が名を連ねました。

アルバムの制作過程

収録曲の候補の中には「ははうえさま」という楽曲もありましたが、最終的には次作『20th century Boys & Girls II 〜20世紀少年少女2〜』に収録されることとなりました。アルバムの中の「炎のたからもの」、「コブラ」、「愛はブーメラン」、「残酷な天使のテーゼ 2009VERSION」の4曲は、教養バラエティ番組『戦国鍋TV 〜なんとなく歴史が学べる映像〜』のエンディングテーマとしても使用されています。

『CDジャーナル』では、このアルバムが「アーティストの個性と実力をしっかりと反映しつつ、楽曲の追求に取り組んだ意欲作である」と高く評価しています。また、本作の制作を通じて、高橋が大野雄二の音楽に対して強い愛情を持っていることも明らかになりました。

収録楽曲の解説

1曲目「魂のルフラン 2010VERSION」は、人気アニメ『エヴァンゲリオン』の音楽を手掛けた鷺巣詩郎によってアレンジされています。高橋は「エヴァンゲリオン」のファンの期待を裏切らないように、鷺巣に依頼したと明かしています。

3曲目の「コブラ」は、このアルバム収録曲の中で最初にレコーディングされたものですが、特に思い入れのある曲です。また、4曲目の「君をのせて」を歌う際は、オリジナルアーティストである井上あずみに対する尊敬の念を深く感じながら歌ったと語っています。

9曲目「キャンティのうた」は、高橋が幼少期から好きだった楽曲で、どうしても収録したいと強く望んだ一曲です。これにより、彼女のパーソナルな一面を感じることができる作品となっています。

アルバムの影響

このアルバムに収録された楽曲は、多くのリスナーにとって心に響くものであり、高橋洋子の音楽的な可能性を新たに示したものとして印象深く残っています。今後も高橋洋子は、彼女自身の音楽スタイルを探求し続け、さらなる作品を通じてファンを楽しませてくれることでしょう。

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