35歳の少女

『35歳の少女』

『35歳の少女』（さんじゅうごさいのしょうじょ）は、2020年10月10日から12月12日まで日本テレビ系で放送されたドラマです。主演を務めたのは柴咲コウで、彼女が民放連続ドラマに出演するのは約5年ぶりです。このドラマの脚本は遊川和彦が担当し、彼とは2015年放送の『○○妻』以来の再タッグとなります。

物語は、シリアスな場面が多く、特に『家政婦のミタ』や『同期のサクラ』と同じ制作チームが再集結しています。ストーリーは、不慮の事故で25年間昏睡状態にあった少女が、35歳の姿で目覚めた後、全てが変貌した世界での成長物語を描いています。

あらすじ

1995年、10歳の今村望美は、お使い中に自転車のブレーキが壊れて崖から転落し、意識を失ったまま25年間の昏睡に入ります。しかし、彼女は35歳の誕生日に突然目を覚まします。退院祝いですき焼きを囲んだ家族との会話の中で、望美は家族や初恋の相手である広瀬結人が、自分の理想とは異なる姿になっていることに気付き、号泣してしまいます。

望美は心は10歳のまま、35歳の身体で新たな世界を生きることになります。結人に勉強を教わったり、反抗期を経験したりしながら急速に成長していく彼女。結人との関係は一度は進展を見せるものの、現実と理想が乖離していく中で二人はすれ違い、最終的には望美が結人の元を離れてしまいます。

望美は孤独感から冷徹な性格に変貌し、YouTuberとして生計を立てる生活を始めます。そんな彼女を心配した結人は彼女を元に戻そうと奮闘しますが、望美は次第に自分の道を選択するようになります。さらに、望美の母、時岡多恵が倒れる事件が起こり、彼女は長い間自分を支えてきた母への思いと向き合わざるを得なくなります。最終的に、望美は母を看取った後、結人との再会を果たし、彼からの背中を押されることで北海道に旅立つことを決めます。彼女はアナウンサーとしての夢を実現させるための第一歩を踏み出します。

キャスト

時岡望美（35歳）: 柴咲コウが演じる主人公。10歳の時の事故で昏睡に陥り、25年後に目を覚ます。心は10歳のまま、成長を遂げる姿が描かれます。

広瀬結人（35歳）: 坂口健太郎が演じる望美の初恋の相手。小学校の教師でしたが、トラウマから退職し、新たな人生を模索します。

時岡多恵（57歳）: 鈴木保奈美が演じる望美の母。望美の世話を続けてきましたが、その影響で家族関係が傷ついています。

時岡愛美（32歳）: 橋本愛が演じる望美の妹。しっかり者ですが、恋愛に不器用さを抱えています。

ドラマの中では、登場人物たちの心の葛藤や成長、家族としての結束が大きなテーマとなっています。望美の目覚めから始まる新たな人生の旅路は、多くの視聴者に感動を与えました。

もう一度検索