36度線 -1995夏-

『36度線 -1995夏-』

『36度線 -1995夏-』は、人気デュオCHAGE and ASKAの楽曲であり、2004年8月25日にリリースされたシングルです。この曲は彼らのデビュー25周年を祝うために発売され、彼らの45作目のシングルとして位置付けられています。このシングルの前には約2年9ヶ月のブランクを経ての新作であり、ファンにとって非常に待望のリリースでした。

楽曲の背景

「36度線 -1995夏-」は、元々1995年に制作されていた曲であり、一度はリリースの候補に挙がったものの、そのままお蔵入りとなっていました。しかし、2004年に改めて手が加えられ、より現代の感覚や心情に寄り添った形で再構築されました。曲名にある「36度線」は東京の緯度を指し、東京の風景や様子にインスパイアされた内容が展開されています。

楽曲のテーマは非常に深く、「僕は僕でやっている」といったメッセージが込められています。特に、流行り廃りの激しい東京の中で、自分自身の存在意義を探求するような内容となっています。この曲は、テレビ朝日系の『ニュースステーション』のオープニングテーマとしても使用されていました。

収録内容とアレンジ

シングルには、タイトル曲「36度線 -1995夏-」の他に、もう一曲「光の羅針盤」が収められています。「光の羅針盤」は、2004年8月28日に東京・お台場で行われた記念コンサートで、アコースティックバージョンとしても披露されました。この曲は、聴く人に指針を与えるような内容であり、共感を呼ぶものとなっています。

収録されている楽曲たちは、複数の著名なミュージシャンによってサポートされています。特に「36度線 -1995夏-」では、澤近泰輔がピアノを担当し、その他のミュージシャンも実力派揃いです。「光の羅針盤」では吉俣良がピアノとプログラミングを行い、洗練されたサウンドが特徴的です。

DVDシングルとその特典

このシングル『36度線 -1995夏-』は、CHAGE and ASKAにとって初のDVDシングルでもあります。2004年9月22日に発売されたこのDVDには、楽曲のプロモーションビデオやメイキング映像が収録されています。これにより、ファンは制作の裏側を垣間見ることができ、アーティストへの理解が深まります。

撮影は2004年7月15日に東京・お台場のヴィーナスフォートで行われ、映像にはサラウンド感溢れるパフォーマンスが詰め込まれています。また、2007年に発売された『DOUBLE DVD』にもこの映像が収録されていることから、長年にわたって愛され続けている楽曲であることが伺えます。

総じて、『36度線 -1995夏-』はCHAGE and ASKAのキャリアにおいて重要な位置を占める楽曲であり、彼らの音楽スタイルやメッセージを今もなお伝え続けています。

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