409 (曲)

409 (ザ・ビーチ・ボーイズ)

「409」（フォー・オー・ナイン）は、ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ、ゲイリー・アッシャーによって書かれた楽曲で、1962年にザ・ビーチ・ボーイズのシングルとしてリリースされました。この曲は、バンドの初期を代表するホットロッド・ソングとして知られています。

概要

ゲイリー・アッシャーのホットロッドへの愛情がこの曲のインスピレーションの源泉となっており、タイトルはシボレーのエンジン「409」から取られています。マイク・ラヴがリード・ヴォーカルを担当し、そのエネルギッシュな歌声が楽曲を牽引しています。この曲は、1962年のデビュー・アルバム『サーフィン・サファリ』に収録されたほか、1963年のコンピレーション・アルバム『リトル・デュース・クーペ』にも収録され、彼らの初期の代表曲の一つとなりました。

「409」は、シングル「サーフィン・サファリ」のB面としてリリースされました。「サーフィン・サファリ」がBillboard Hot 100で14位まで上昇する大ヒットとなるにつれて、「409」も76位を記録し、注目を集めました。この曲は、1960年代初頭のホットロッド・ミュージックの流行を牽引した楽曲の一つとして評価されています。

当初、この曲のクレジットはブライアン・ウィルソンとゲイリー・アッシャーのみでしたが、1990年代に起こされた訴訟の結果、マイク・ラヴの名前もクレジットに加えられることになりました。

レコーディング

「409」は、1962年4月19日にウェスタン・スタジオで行われたバンドの3回目のレコーディング・セッションで録音されました。以前所属していたキャンディックス・レコードが倒産した後、バンドはキャピトル・レコードとの契約を結ぶことに成功しました。このセッションは、デヴィッド・マークスが初めて参加したセッションでもありました。

曲の冒頭に聞こえる印象的なエンジン音は、アッシャーが所有していたシボレー・348のエンジン音を、ブライアン・ウィルソンの自宅で深夜2時に録音したものです。

参加ミュージシャン

マイク・ラヴ - リード・ヴォーカル
デヴィッド・マークス - リズムギター、バッキング・ヴォーカル
ブライアン・ウィルソン - ベース、バッキング・ヴォーカル
カール・ウィルソン - リードギター、バッキング・ヴォーカル
* デニス・ウィルソン - ドラムス、バッキング・ヴォーカル

「409」は、ザ・ビーチ・ボーイズの初期の勢いを示す、ホットロッド・カルチャーを象徴する一曲として、音楽史にその名を刻んでいます。

もう一度検索