5スイート・キャッツ

5スィート・キャッツの概要

「5スィート・キャッツ」は、TBSラジオで1976年4月から1977年9月まで放送されていた、平日の深夜12時からのコンプレックスワイド番組です。この番組は、1974年から1976年まで放送されていた「ラジオでこんばんわ」が終了したことを受けて、新たに企画されたものです。番組は、そのユニークなスタイルとして、番組の進行役として5人の女性パーソナリティーが日替わりで登場し、それぞれが短いミニ番組を織り交ぜながら進行を行う形式を採用していました。

放送時間は平日のみで、毎日異なるパーソナリティーが担当するため、リスナーが水曜日には佐々木紀子さん、金曜日には江川範子さんといったように、個性豊かな声を楽しむことができました。また、それぞれのパーソナリティーは、午前3時から5時までの「いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜」とも掛け持ちしていたことも特徴です。

この番組は、オムニバス形式の特性を活かし、毎回異なるテーマや内容でリスナーを楽しませ続けました。特に、各女性パーソナリティーの魅力やトークのスタイルが多様で、リスナーに新鮮な体験を提供しました。

番組の変遷

「5スィート・キャッツ」は、放送期間中に出演するパーソナリティーが幾度となく変わるという特徴もあり、1976年4月から9月の期には、月曜日に安藤名津枝、火曜日に及川弘子、水曜日に佐々木紀子、木曜日に石渡のり子、金曜日に江川範子がそれぞれ進行を担当しました。次の期には岡村美鈴や岡まさ子が新たに参加し、その後も綾崎りっかが加わるなど、常に新しい風を取り入れていました。

1977年の最終期まで活躍したパーソナリティーたちは、その後のラジオ番組にも多く関わっていくことになり、放送終了後も彼女たちのスタイルは多くのリスナーに愛され続けました。

参加番組

「5スィート・キャッツ」の枠内には、さまざまなミニ番組が放送されていました。具体的には、竹村健一の「オリベッティ・ミッドナイトプレスクラブ」や加藤タキの「ナイトナイトジョッキー」などがあり、それぞれが10分程度の短いコーナーを展開していました。そのため、リスナーは多様な内容を一度に楽しむことができる独特の魅力がありました。

番組は基本的に夜の遅い時間帯に放送されたため、リラックスした雰囲気の中で耳を傾けることができ、心地よい夜の伴侶として多くの方に親しまれました。

終焉とその後

「5スィート・キャッツ」は1977年の9月に終了し、その後の24時台のワイド番組は1980年の「NISSANミッドナイト・ステーション」まで途絶えることとなりました。このように、「5スィート・キャッツ」は当時の深夜ラジオの新しい形を築いた番組として、放送史に残る存在となったのです。

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