52丁目駅 (IRTフラッシング線)

52丁目駅（52nd Street Station）

ニューヨーク市地下鉄IRTフラッシング線に属する52丁目駅は、クイーンズ区ウッドサイド地区に位置する重要な駅です。具体的には、52丁目とルーズベルト・アベニューが交差する地点に設けられています。この駅には、ニューヨーク市内を東西に結ぶ主要系統の一つである7系統の列車が、時間帯を問わず終日停車します。地元では愛称として「52丁目-リンカン・アベニュー駅」とも呼ばれることがあります。

歴史

52丁目駅は、ニューヨーク市地下鉄ネットワークの拡張に伴い開業しました。1917年4月21日、IRTフラッシング線がクイーンズボロ・プラザ駅から東方向へ延伸された際に、その新しい区間の一部として営業を開始しました。当時の延伸区間は、現在の103丁目-コロナ・プラザ駅にあたるアルバーティス・アベニュー駅まででした。

開業から数十年を経て、利用者の増加や車両の大型化に対応するため、駅の構造に改良が加えられました。特に1955年から1956年にかけて、ホームの有効長を延長する工事が実施されました。これにより、当時の基準で最長の11両編成の列車でも停車できるようになり、輸送力の向上が図られました。

駅構造

52丁目駅は高架構造を持つ駅です。線路配置は2面3線で、相対式のプラットホームが2つ、そしてその間に3本の線路が敷かれています。外側の2線が各駅停車用の緩行線として使われ、中央の1線は急行線となっています。この急行線は、朝夕のラッシュ時間帯において、マンハッタン方面やフラッシング方面といった混雑する方向へ向かう<7>系統（急行）が通過するために使用されます。ただし、当駅に<7>系統は停車しません。

駅の外観は、多くの高架駅に見られる特徴を持っています。ホーム上には茶色い屋根が設置されており、それを支える緑色の柱が並んでいます。ホームの外壁はベージュ色で、周囲の景観に調和しています。ただし、ホームの南端部分は構造が異なり、北行ホームの南端には外壁のみがあり、南行ホームの南端には腰高程度の高さのフェンスが設置されています。

地理的に見ると、52丁目駅はルーズベルト・アベニュー沿いに位置する駅の中で、最も南側（線路の進行方向においては西側）にあたります。当駅を西に出た線路は大きなカーブを描き、クイーンズ・ブールバード上へと進路を変え、次の駅である46丁目-ブリス・ストリート駅へと向かいます。

改札・出口

52丁目駅には、利用者が駅の外と行き来するための改札口が駅の両端に合計2ヶ所設けられています。どちらの改札口も階段を通じて各ホームと接続しています。

南側の改札口は終日利用可能です。ここには、自動改札機や乗車券を購入するためのきっぷ売り場が設置されています。通りへ通じる階段は2つあり、これらはルーズベルト・アベニューの、51丁目と52丁目の間に位置する両側（北側と南側）にそれぞれ降りています。この南側改札口を利用する際は、改札内を通って北行ホームと南行ホームの間を行き来することが可能です。

一方、北側の改札口にも各ホームへの階段と自動改札機（1台）が設置されています。こちらからも通りへ通じる階段が2つ出ており、これらはルーズベルト・アベニュー沿いの、53丁目と54丁目の間に位置する両側（北側と南側）に降りています。北側の改札口にはきっぷ売り場はありません。

これらの改札・出口は、駅を利用する人々がウッドサイド周辺地域へスムーズに移動するための玄関口として機能しています。

もう一度検索