7人制ラグビー女子カナダ代表

7人制ラグビー女子カナダ代表

カナダを代表し、国際大会に派遣される女子7人制ラグビーチームは、正式名称を「Canada women's national rugby sevens team」といいます。世界の主要な国際大会であるワールドラグビーセブンズシリーズやラグビーワールドカップセブンズなどに出場し、世界の強豪国と競い合っています。

歴史と主な国際大会での功績

チームは創設以降、国際舞台で確固たる地位を築き上げてきました。その実力が広く知られるようになったのは、2013年のラグビーワールドカップセブンズでの活躍です。この大会でカナダ代表は決勝にまで駒を進め、世界の強豪を相手に堂々たる戦いを見せ、準優勝という素晴らしい結果を残しました。

ワールドラグビーセブンズシリーズにおいても、カナダは力を示しています。特に2015年にはアムステルダムで開催された大会で優勝し、シリーズ初タイトルを獲得しました。これはチームの歴史において重要な一歩となりました。

7人制ラグビーがオリンピックの正式種目となって以降、カナダ代表は常にメダル獲得が期待されるチームとして注目を集めてきました。2016年、ブラジルのリオデジャネイロで開催されたオリンピックでは、3位決定戦でイギリス代表を破り、見事に銅メダルを獲得しました。これはカナダ女子ラグビーにとって初めてのオリンピックでのメダルであり、歴史的な瞬間でした。

さらに、2024年のパリオリンピックでもその強さを見せつけ、決勝まで進出しました。決勝では7人制女子ニュージーランド代表に惜しくも敗れましたが、銀メダルを獲得し、オリンピック2大会連続でのメダル獲得という偉業を達成しました。これらの継続的な成功により、カナダ女子7人制ラグビー代表は世界のトップレベルに位置するチームとしての評価を不動のものにしています。

ワールドラグビーセブンズシリーズの成績

ワールドラグビーセブンズシリーズは、チームが年間を通して活動する主要な舞台の一つです。カナダ代表はシリーズの創設初期から参加しており、多くのシーズンで年間総合順位の上位に位置しています。

特に、2012-2013シーズンから2016-2017シーズンにかけては、5シーズン連続で年間総合順位を3位または2位で終えるなど、安定して世界のトップ3に入る実力を維持しました。これはチームが一貫して高いパフォーマンスを発揮していた時期と言えます。

その後、順位に変動が見られたシーズンもありましたが、2019-2020シーズンには再び年間総合2位となるなど、強豪としてのポテンシャルを改めて示しました。

近年は一時的に順位を落としたシーズンもありましたが、直近の2023-2024シーズンでは年間総合4位に入り、再びトップグループに迫る成績を残しています。

以下に、チームのワールドラグビーセブンズシリーズにおける各シーズンの年間総合順位を示します。

2012-2013シーズン: 3位
2013-2014シーズン: 3位
2014-2015シーズン: 2位
2015-2016シーズン: 3位
2016-2017シーズン: 3位
2017-2018シーズン: 4位
2018-2019シーズン: 3位
2019-2020シーズン: 2位
2021-2022シーズン: 7位
2022-2023シーズン: 9位
2023-2024シーズン: 4位

直近の代表スコッド

近年の主要大会であるパリ2024オリンピックには、以下の選手たちがカナダ代表スコッドとして選出され、銀メダル獲得に貢献しました。

キャロライン・クロスリー
オリビア・アップス
アリシャ・コリガン
アシア・ホーガンロチェスター
クロエ・ダニエルズ
チャリティ・ウィリアムズ
フロレンス・シモンズ
カリッサ・ノーステン
クリシー・スカーフィールド
ファンシー・ベルムデス
パイパー・ローガン
* ケヤラ・ウォードレイ

関連事項

カナダラグビーにおいては、女子7人制代表チームのほかにも、7人制ラグビー男子カナダ代表や、15人制のラグビー女子カナダ代表といったナショナルチームが国際舞台で活動しています。

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