7人制ラグビー女子フィジー代表

7人制ラグビー女子フィジー代表（フィジアナ）

「フィジアナ」の愛称で親しまれている7人制ラグビー女子フィジー代表は、世界各地で開催される主要な国際大会に出場しているフィジーを代表するチームです。ワールドラグビーセブンズシリーズやラグビーワールドカップセブンズなどの舞台で、常にその力強いプレーを見せています。

歴史

フィジアナの歴史は、近年急速な発展を遂げています。2014年には、世界のトップチームが集まるワールドラグビーセブンズシリーズへの昇格を果たし、国際舞台での挑戦が本格的に始まりました。

その後、チームは着実に実力をつけ、2015年にはオセアニア女子セブンズチャンピオンシップで見事な優勝を飾ります。この勝利により、フィジアナはリオデジャネイロで開催された2016年の夏季オリンピックへの出場権を獲得し、オリンピックという夢の舞台に初めて立ちました。

そして、チームにとって最大のハイライトの一つとなったのが、2020年に開催された東京オリンピックです。この大会でフィジアナは躍進を遂げ、強豪ひしめく中で勝ち進み、3位決定戦に進出。白熱した試合の末、7人制女子イギリス代表を破り、見事に銅メダルを獲得しました。これはフィジー女子ラグビー界にとって歴史的な快挙であり、チームの存在感を世界に知らしめる出来事となりました。

主な国際大会での成績

フィジアナは、オリンピックやワールドカップ、そしてワールドセブンズシリーズといった主要な国際大会で経験を積んでいます。

夏季オリンピック

リオデジャネイロ2016大会、そして東京2020大会に出場しました。特に東京大会では、前述の通り銅メダルを獲得し、オリンピックでの初めてのメダル獲得となりました。

ラグビーワールドカップセブンズ

ラグビーワールドカップセブンズにも出場し、世界の強豪と対戦しています。

ワールドラグビーセブンズシリーズ

フィジアナは、ワールドラグビーセブンズシリーズにおいて、長年にわたりコアチームとして参戦し、安定した成績を残しています。以下は、コアチームとして在籍したシーズンごとの最終順位です。

2014-2015シーズン: 8位
2015-2016シーズン: 8位
2016-2017シーズン: 4位
2017-2018シーズン: 9位
2018-2019シーズン: 10位
2019-2020シーズン: 7位
2021-2022シーズン: 3位
2022-2023シーズン: 6位
2023-2024シーズン: 7位

特に2016-2017シーズンには4位、そして東京オリンピックでメダルを獲得した後の2021-2022シーズンには過去最高の3位を記録するなど、トップグループに迫る活躍を見せています。これらの成績は、チームが世界の強豪と互角に戦える実力を持っていることを示しています。

直近の代表スコッド

フィジアナは、常に新たな才能を取り入れながらチームを強化しています。以下は、直近の主要大会の一つであるパリ2024オリンピックの代表スコッドに選出された選手たちです。

ベレナイジ・ディタヴトゥ
コロラ・ロマニ
セセニエリ・ドヌ
アロウェシ・ナコシ
アナ・ナイマシ
アディ・バニ・ブレキ
イリサペチ・デライワウ
ラアピ・ウルイナサウ
ラヴェナ・カヴル
レジエリ・ダヴェウラ
マリア・ロコトゥイシガ
ライサナ・リクゼバ
タライ・ウィルソン

これらの選手たちが、フィジアナの未来を担い、世界の舞台で活躍していくことが期待されています。

フィジアナは、そのスピードとフィジカル、そしてフィジー特有のアタッキングラグビーで観客を魅了し続けています。今後の更なる活躍が注目されるチームです。

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