7人制ラグビー女子フランス代表

概要

7人制ラグビー女子フランス代表は、フランスを代表して国際舞台で戦う女子ラグビーセブンズのナショナルチームです。チームの愛称は「レ・ブルーズ (Les Bleues)」。ワールドラグビーセブンズシリーズやラグビーワールドカップセブンズをはじめとする主要な国際大会に出場し、世界トップレベルのチームとしてその存在感を示しています。

歴史

チームの歴史は、国際的な7人制ラグビーの発展とともに歩んできました。特にワールドラグビーセブンズシリーズには2014年からコアチームとして参戦を開始し、国際経験を積むことでチーム力を向上させてきました。

大きな転機となったのは、2018年のラグビーワールドカップセブンズです。この大会でフランス代表は見事決勝まで進出し、準優勝という輝かしい成績を収めました。この快挙は、フランス女子セブンズが世界の強豪国の一角であることを証明しました。

さらに、2021年には東京オリンピックへの出場権をかけた最終予選を突破。オリンピックの舞台への切符を掴みました。東京での本大会では、グループリーグから快進撃を見せ、決勝へと駒を進めます。決勝ではニュージーランド代表に敗れはしたものの、銀メダルを獲得。これはフランス女子ラグビーセブンズ史上初のオリンピックメダル獲得であり、歴史的な偉業として記憶されています。

ワールドラグビーセブンズシリーズでの歩み

ワールドラグビーセブンズシリーズには、主要な参加チーム（コアチーム）として継続的に出場しており、安定した成績を残しています。以下は、コアチームとして参加したシーズンの年間最終順位です。

2014-2015シーズン：6位
2015-2016シーズン：5位
2016-2017シーズン：7位
2017-2018シーズン：3位
2018-2019シーズン：5位
2019-2020シーズン：4位
2021-2022シーズン：7位
2022-2023シーズン：4位
2023-2024シーズン：3位

これらの成績は、チームが設立初期から着実に成長し、特に2017-2018シーズン以降は継続的にトップ5以内、あるいはトップ3に食い込む実力を持つに至ったことを示しています。シリーズを通して世界の強豪チームと熾烈な争いを繰り広げ、地歩を固めています。

東京オリンピックでの輝き

2021年に開催された東京オリンピックは、フランス女子セブンズ代表にとって初のオリンピック出場でした。厳しい予選を勝ち抜いて出場権を獲得したチームは、大会本番で最高のパフォーマンスを発揮します。準決勝では強豪を破るなど勢いに乗り、ついに決勝進出を果たしました。決勝の相手は、この競技の絶対的な強豪であるニュージーランド代表。激しい戦いの末に敗れはしましたが、銀メダルを獲得するという歴史的な快挙を成し遂げました。このメダルは、チームの努力と実力が結実した証であり、フランス国内における女子ラグビーセブンズへの注目度を大きく高めることとなりました。

チームの特徴

フランス女子セブンズ代表は、個々の選手の高いスキルとフィジカルを活かしたプレーが特徴です。素早い展開からのアタックや、粘り強く組織的なディフェンスを展開します。近年は若い才能も次々と台頭しており、チーム全体の層が厚くなっています。世界の様々なスタイルのチームと対戦する中で、柔軟な戦術対応力も磨かれてきました。

パリ2024オリンピック スコッド

自国開催となるパリ2024オリンピックに向けて選出された、直近の代表スコッドは以下の通りです。

アンネ＝セシール・シオファニ
コラリー・バートランド
リリ・デゾウ
キャロライン・ドルアン
カミーユ・グラッシノイエ
ジョアンナ・グリセズ
クロエ・ジャケ
イアン・ジャソン
カーラ・ニーゼン (キャプテン)
ロウ・ノエル
セラフィヌ・オカンバ
クロエ・ペレ
ヨライネ・エンゴ

カーラ・ニーゼンがキャプテンを務めるこのチームは、地元ファンの声援を背に、東京大会を上回る金メダル獲得を目指し、大会に臨みます。

今後の展望

東京オリンピックでの銀メダル獲得やワールドシリーズでの安定した成績は、フランス女子セブンズ代表が世界のトップチームとしての地位を確立したことを示しています。自国開催のパリ2024オリンピックを控える中で、チームへの期待は一層高まっています。今後の国際大会においても、主要な優勝候補の一つとして、その活躍から目が離せない存在です。

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