概要
7人制ラグビー男子アメリカ合衆国代表は、国際舞台でアメリカ合衆国を代表して競技に臨むナショナルチームである。15人制代表と同様、「イーグルス」の愛称で親しまれている。世界の主要な
7人制ラグビー大会、特にワールドラグビーセブンズシリーズや
ラグビーワールドカップセブンズなどでその雄姿を見せている。
歴史
チームの歴史は、
1986年に初めて
香港セブンズに参加したことに始まる。国際舞台での経験を重ねる中で実力を培い、
2015年には大きな節目を迎える。ワールドラグビーセブンズシリーズの一大会であるロンドンセブンズにおいて、記念すべき初優勝を飾った。これは、世界のトップチームが集まるワールドシリーズでの初の快挙であり、アメリカにおける
7人制ラグビーの発展を示す出来事となった。
主な大会での成績
イーグルスは、
7人制ラグビーにおける主要な国際大会に継続的に出場している。夏季オリンピックや
ラグビーワールドカップセブンズ、ワールドゲームズといった舞台で戦いを繰り広げている。
特に、毎年開催されるワールドラグビーセブンズシリーズには、コアチームとして長年にわたり参戦している。このシリーズは世界のトップチームが転戦する大会であり、イーグルスの実力向上に大きく寄与してきた。以下に、コアチームとして在籍したシーズンのシリーズ総合順位を示す。
2008-2009シーズン: 11位
2009-2010シーズン: 10位
2010-2011シーズン: 12位
2011-2012シーズン: 11位
2012-2013シーズン: 11位
2013-2014シーズン: 13位
2014-2015シーズン: 6位
2015-2016シーズン: 6位
2016-2017シーズン: 5位
2017-2018シーズン: 6位
2018-2019シーズン: 2位
2019-2020シーズン: 7位
2020-2021シーズン: 5位
2021-2022シーズン: 6位
2022-2023シーズン: 10位
2023-2024シーズン: 9位
2018-2019シーズンには、過去最高となるシリーズ総合2位を記録しており、世界の強豪としての地位を確立している。
特筆すべき選手
チームの歴史には、数々の優れた選手たちが名を連ねている。
ファラウ・ニウア: 代表として最も多くの試合に出場した選手であり、代表最多キャップ保持者として知られる。
マディソン・ヒューズ: 代表戦における通算得点が最も多い選手(代表最多得点者)。リオデジャネイロオリンピックではチームのキャプテンも務めた。
カーリン・アイルズ: 代表として最も多くのトライを決めた選手(代表最多トライ者)。驚異的なスピードと決定力でチームを牽引した。
ベン・ピンケルマン
ギャレット・ベンダー
これらの選手たちは、イーグルスの躍進に大きく貢献した。
直近の代表チーム (パリ2024五輪スコッド)
主要な国際大会に向け、チームは常に最善のメンバーを選出している。直近の大きな目標の一つであるパリ2024オリンピック競技大会に向けた代表スコッドは以下の通りである。
アーロン・カミングス
マカ・ウヌフェ
オリン・バイザー
マタイ・レウラ
マーカス・トゥプオラ
ケヴォン・ウィリアムズ (キャプテン)
ナイマ・フアラウ
マラカイ・エスデール
スティーブン・トマシン
マディソン・ヒューズ
ペリー・ベイカー
* ルーカス・ラカンプ
キャプテンはケヴォン・ウィリアムズ選手が務める。このスコッドは、経験豊富な選手と新進気鋭の選手が組み合わされており、オリンピックの舞台での活躍が期待される。
7人制ラグビー男子アメリカ合衆国代表「イーグルス」は、今後も国際舞台でその力を示していくであろう。