サモアのナショナルチームとして、国際的な
7人制ラグビーの舞台で戦う男子代表チームは、「マヌサモア」という親しみやすい愛称で知られています。正式名称は
英語で "Samoa national rugby sevens team" と表記されます。このチームは、1997年まで活動していた「
7人制ラグビー男子西サモア代表」の後継であり、その豊かな歴史と伝統を引き継いでいます。
歴史的足跡
サモアの
7人制ラグビーは、国際舞台で早くからその実力を発揮してきました。チームの歴史において特筆すべき出来事としては、
1993年の
香港セブンズでの初優勝が挙げられます。これは、世界の強豪が覇を競うこの権威ある大会で、サモアが初めて頂点に立った歴史的な瞬間でした。
その後、マヌサモアは世界の主要な
7人制ラグビー大会で活躍を続け、
ワールドラグビーセブンズシリーズにおいては、2009-2010シーズンに見事な総合優勝を果たしました。これは、シーズンを通じての安定した強さを示すものであり、サモアの
7人制ラグビーにおける最大の栄誉の一つと言えるでしょう。
主要国際大会での戦績
マヌサモアは、
7人制ラグビーの最高峰とされる大会に定期的に出場しています。これには、ワールドラグビーが主催する
ワールドラグビーセブンズシリーズや
ラグビーワールドカップセブンズが含まれます。また、近年は
夏季オリンピックの舞台にも挑戦しており、世界の強豪チームと熱戦を繰り広げています。
特に
ワールドラグビーセブンズシリーズでは、1999-2000シーズン以降、安定して上位の成績を収めてきました。前述の2009-2010シーズンの総合優勝を筆頭に、年間ランキングで何度もトップ3やトップ4に入っています。以下に、1999-2000シーズン以降の年間最終順位を示します。
1999-2000シーズン: 4位
2000-2001シーズン: 4位
2001-2002シーズン: 6位
2002-2003シーズン: 6位
2003-2004シーズン: 6位
2004-2005シーズン: 6位
2005-2006シーズン: 5位
2006-2007シーズン: 3位
2007-2008シーズン: 3位
2008-2009シーズン: 7位
2009-2010シーズン:
1位
2010-2011シーズン: 5位
2011-2012シーズン: 4位
2012-2013シーズン: 4位
2013-2014シーズン: 8位
2014-2015シーズン: 10位
2015-2016シーズン: 9位
2016-2017シーズン: 13位
2017-2018シーズン: 10位
2018-2019シーズン: 6位
2019-2020シーズン: 13位
2021-2022シーズン: 9位
2022-2023シーズン: 6位
2023-2024シーズン: 11位
ラグビーワールドカップセブンズや夏季オリンピックにおける具体的な成績については、提供された情報には含まれていません。
チームを彩る名選手
マヌサモアの歴史には、数多くの才能あふれる選手たちが名を連ねています。特に、
ウァール・マイ選手は、サモア代表として歴代最多のキャップ数を記録するとともに、最多得点者としても輝かしい功績を残しました。また、
ミカエレ・ペサミノ選手は、代表での最多トライ記録保持者であり、彼らの活躍はチームの歴史において重要な位置を占めています。
直近の動向:パリ2024オリンピック
直近の国際大会として、パリで開催される2024年夏季オリンピックに向けて、サモア代表スコッドが編成されました。キャプテンの
バア・アペル・マリコ選手を筆頭に、パウル・スカンラン、ノイエリ・レイトゥフィア、ファアフォイ・ファラニコ、バオバサ・アファ、モトゥ・オペタイ、トム・マイアバ、ビ・リマ、ステヴ・オノサイ、アラマンダ・モトゥンガ、タウヌウ・ニウレバエア、ラロミロ・ラロミロといった選手たちが選出されています。世界の強豪が集まるオリンピックの舞台での彼らのパフォーマンスに注目が集まります。
まとめ
7人制ラグビー男子サモア代表「マヌサモア」は、そのパワフルなプレーと不屈の精神で、国際ラグビーシーンにおいて独自の存在感を放ち続けています。過去の栄光と、常に世界のトップレベルを目指す姿勢は、多くのラグビーファンを魅了しています。今後も主要国際大会での活躍が期待されるチームです。