7.5 cm leIG 18

7.5 cm leIG 18の概要と仕様

第二次世界大戦中、ドイツ国防軍が使用した「7.5 cm leIG 18」（ドイツ語: 7,5 cm leichtes Infanteriegeschütz 18）は、歩兵支援に特化した軽量で機動性の高い砲です。1927年からラインメタル社によって開発が開始された本砲は、第一次世界大戦中に開発された兵器であるかのように装い、ヴェルサイユ条約が定めた軍備制限を回避しようとしました。この目的のため、制式名に「1918年式」という名称が付けられましたが、実際の開発は1918年以降のことです。

特徴的な設計

7.5 cm leIG 18は中折式の構造を持ち、砲手が閉鎖機構のレバーを操作することで砲身全体が前傾します。このデザインは、使用済みの薬莢を自動的に排出する機能を持っており、砲尾から弾薬の交換がスムーズに行われます。また、方向射角の調整は、一般的な火砲が砲身を旋回させるのに対し、本砲では砲身が左右に平行移動する形で調整されます。

弾薬と射撃のスタイル

本砲では、弾薬が弾頭と薬莢に分かれて管理される分離薬莢方式が採用されています。砲手は射撃の直前に弾頭と薬莢を組み合わせ、薬莢には発射薬を任意の数だけ詰めることができました。射距離に応じて1個から5個までの薬莢を選択できるため、適切な調整が可能となっていました。これにより、柔軟な戦闘スタイルに対応することができたのです。

バリエーション

この砲には「7.5 cm GebIG 18」というバリエーションが存在し、山砲としての特性を持っています。スペースの節減のため、防盾が省略され、砲架はパイプ状の開脚式に変更されました。また、輸送効率を高めるために、砲は6から10個の部品に分解可能であり、最も重い部品でも74.9kgと軽く、山岳大隊の兵士2名で運搬が可能でした。

IG 18とGebIG 18の技術仕様

• - 口径: 75mm（2.95インチ）
• - 仰俯角: 73°から-10°
• - 初速: 210m/s（689ft/s）
• - 最大射程: 3,550m（3,882yds）
• - 水平射角: 12°
• - 重量（IG 18): 400kg（882lbs）
• - 重量（GebIG 18): 440kg（970lbs）
• - 砲弾重量（HE弾): 6kg（13.22lbs）
• - 砲弾重量（HC弾): 3kg（6.6lbs）

IG L/13の仕様

• - 口径: 75mm（2.95インチ）
• - 仰俯角: 43°から-5°
• - 初速: 305m/s（1,000ft/s）
• - 最大射程: 5,100m（5,577yds）
• - 水平射角: 50°
• - 重量: 375kg（827lbs）
• - 砲弾重量: 6.35kg（14lbs）

結論

このように、7.5 cm leIG 18はドイツ国防軍における歩兵支援のための重要な火砲であり、その独特な設計と運用能力が戦争において大きな役割を果たしました。

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