74億分の1の君へ

HKT48のシングル「74億分の1の君へ」

「74億分の1の君へ」は、日本のアイドルグループHKT48による楽曲で、2016年4月13日にリリースされた7作目のシングルです。作詞は秋元康、作曲は斉門が担当し、この曲のセンターは兒玉遥がつとめました。

リリースの背景

このシングルは、前作「しぇからしか!」から約5か月後のリリースとなります。楽曲は、Type-A、Type-B、Type-C、劇場盤の4つの形態で販売され、初披露は2016年3月30日にマリンメッセ福岡で行われた春のライブツアーにて行われました。選抜メンバーは、2016年2月に開催された「しぇからしか!」の発売記念全国握手会で発表され、新たに田中菜津美と松岡はなが選ばれました。選抜リストにおいては、本村碧唯は過去のシングル全てで選抜入りを果たしていましたが、今回は外れることとなった山下エミリーとの対比も注目されました。

さらに、このシングル発売の翌日には熊本地震が発生。この災害による影響で、売上の一部が義援金として寄付されることになったのも印象的です。

音楽性と批評

表題曲「74億分の1の君へ」は、HKT48としては初めてのウエディングソングであり、多くのファンの心を捉える仕上がりとなっています。また、Type-Bに収録されている「HKT城、今、動く」は、HKT48の劇場移転をテーマにしたもので、新劇場「西鉄ホール」の所在地である「天神」が歌詞に織り込まれています。

一方で、Type-Cに収録されている楽曲「アインシュタインよりディアナ・アグロン」については、歌詞に対する批判が広がっています。この楽曲では、女性にとっての大切な価値観が「可愛い」であるとの主張がされており、勉強や知性よりも見た目が重要視されるという内容が含まれています。この表現は、女性に対する偏見の象徴とされ、実際のドラマで知性を持つキャラクターを反映したのではなく、むしろその逆のメッセージをもたらす結果となりました。多くの批評家やコラムニストがこの歌詞について異議を唱え、現代社会においては異常事態であるとの意見を述べています。

アートワークとチャート成績

「74億分の1の君へ」は、2016年4月25日付のオリコン週間CDシングルランキングで初登場1位を獲得し、HKT48のデビューからのシングル連続1位獲得作品数を7作連続に更新しました。初動売上はさらに注目を集め、23万9000枚に達しました。

ミュージックビデオは静岡県の施設『ふもとっぱら』で撮影され、架空の野外音楽フェスを舞台に多くのエキストラが参加しました。

メディアでの使用

「74億分の1の君へ」は、東京モノレールのCMソングに起用され、その旋律は多くの人々に親しまれています。さらに、映画『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』でも主題歌として使用され、多くの作品に幅広く展開されました。

このように、「74億分の1の君へ」は音楽面だけでなく、多方面に渡って影響を与え続けています。

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