79式短機関銃

79式短機関銃（中国語: 79式冲锋枪、拼音: 79 Shì Chōngfēng Qiāng）は、中国で開発された短機関銃です。

開発経緯

1960年代、中国軍は既存の長くて重い短機関銃に代わる、ジャングル戦に適した短くて軽量な短機関銃の開発を目指しました。しかし、当時の中国の技術力不足や文化大革命による混乱により、設計は難航し、1969年には開発が一時中止されました。

その後、79式短機関銃は、後方部隊や特殊部隊、警察向けの短機関銃として、その設計方針を転換し、開発体制を刷新して再開されました。1970年代を通して試験と改修が繰り返され、1979年に「1979年式7.62毫米轻型冲锋枪（1979年式7.62mm軽量短機関銃）」として制式採用されました。

特徴

79式短機関銃は、クローズドボルト方式を採用し、短機関銃としては珍しいガス圧利用方式で動作します。レシーバーやストックは薄いスチール板をプレス加工して製造されており、短機関銃としては軽量な部類に入ります。全体的な操作方法は、開発当時の中国軍制式小銃であった56式自動歩槍に似せて設計されています。

レシーバー右側面には、マニュアルセイフティを兼用するセレクターレバーが配置されており、セミ/フルオート射撃の切り替えが可能です。

運用

79式短機関銃は、軍用としてはあまり使用されませんでしたが、警察では現在でも多数が使用されており、多くは各種の改良キットにより近代化改修が施されています。海外への輸出も行われており、ノリンコ社が担当しています。

運用国

中国 - 中国人民解放軍、中国警察

関連項目

短機関銃
* 短機関銃・PDW等の一覧

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