89-09 THE BOOM COLLECTION 1989-2009

『89-09 THE BOOM COLLECTION 1989-2009』は、THE BOOMがデビュー20周年を記念して2009年5月20日にリリースした8枚目のベストアルバムです。彼らの音楽活動20年の軌跡を凝縮した作品となっています。

前作『Singles+α』から6年ぶりとなるこのベストアルバムは、東芝EMI（現：ユニバーサルミュージック）へ移籍してからの楽曲が収録された初のベストアルバムでもあります。タイトルが示す通り、1989年から2009年までの楽曲が収録されていますが、実際にはアルバム『百景』リリース以降はTHE BOOMの活動が休止していた時期もあったため、実質的には2004年までの楽曲が中心となっています。

選曲は基本的に各オリジナルアルバムから2～3曲ずつとなっていますが、アルバム『No Control』からは1曲のみの収録となっています。また、長らくアルバム未収録となっていた楽曲「神様の宝石でできた島」が、このベストアルバムで初めて収録されたことも特筆すべき点です。

DISC.1には、「星のラブレター」「都市バス」「不思議なパワー」「気球に乗って」「釣りに行こう」「100万つぶの涙」「中央線」「からたち野道」「子供らに花束を」「そばにいたい」「島唄」「月さえも眠る夜」「真夏の奇蹟」「いいあんべえ」といった楽曲が収録されています。初期の代表曲から、彼らの音楽性の幅広さを感じさせる楽曲まで、バラエティに富んだ選曲となっています。

DISC.2には、「berangkat -ブランカ-」「帰ろうかな」「風になりたい」「手紙」「時がたてば」「ありがとう」「いつもと違う場所で」「I'm in love with you」「この広い世界で」「神様の宝石でできた島 （THE BOOM / 2001 ver.）」「この街のどこかに」「太陽アカラ 波キララ」「僕にできるすべて」「24時間の旅」「明日からはじまる」といった楽曲が収録されています。「風になりたい」のような国民的なヒット曲から、アルバム収録曲として人気の高い楽曲、そして新たなアレンジが施された楽曲など、聴きごたえのある内容となっています。

このベストアルバムは、THE BOOMの20年の音楽活動の集大成として、ファンはもちろんのこと、彼らの音楽に初めて触れる人にとっても最適な一枚と言えるでしょう。彼らの音楽が持つ多様な魅力と、時代を超えて愛される普遍的なメッセージを、改めて感じることができる作品です。

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