A PEACETIME BOOM

THE BOOMの『A PEACETIME BOOM』は、1989年5月21日にリリースされた彼らのデビューアルバムです。メジャーデビューシングル「君はTVっ子」と同時発売されました。

概要

デビュー前から、歩行者天国でのライブで多くのファンを魅了していたTHE BOOM。その人気を背景に、このアルバムはまずまずの売れ行きを記録しました。収録曲の多くは、アマチュア時代から演奏されていた楽曲で構成されています。

アルバムのラストを飾る「虹が出たなら」では、ボーカルの宮沢和史がリコーダーを演奏しています。1990年代初頭までのコンサートでは、ファンがリコーダーを持ち込み、宮沢と共に合唱するのが恒例となっていました。この様子は、ライブビデオおよびDVD『いつもの僕たちが、いる』で見ることができます。

2005年8月3日には、デジタルリマスターが施され再発売。ボーナス・トラックとして、シングル「それだけでうれしい」のカップリング曲「愛のかたまり」（1992年発表）が追加収録されました。

収録曲

(アルバムに収録されている曲名は省略)

ツアー

THE BOOM初のツアーは、「署名ライヴ」と名付けられ、1989年9月5日にスタートしました。これは、全国のレコード店に寄せられた「THE BOOMに来てほしい」という署名に応じて、無料でコンサートを行うという企画でした。全国で約11,000人の署名が集まり、彼らはその期待に応え、駅や公園など、様々な場所でライブを行いました。

このアルバムは、THE BOOMの原点であり、彼らの音楽的な多様性と、ファンとの繋がりを象徴する作品と言えるでしょう。デビューアルバムにして、彼らの音楽性の豊かさを示すとともに、ライブパフォーマンスへの情熱を伝えています。後の彼らの活躍を予感させる、重要な一枚です。

外部リンク

* THE BOOM MUSIC GALLERY － ファイブ・ディーによるTHE BOOM公式サイト

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