A Step to English

『A Step to English』（ア・ステップ・トゥ・イングリッシュ）は、1972年4月8日から1982年3月15日までNHK教育テレビジョンで放送されていた、中学校1年生向けの学校放送（教科：英語）です。

概要

この番組は、現在まで続くNHKの語学講座の先駆けとなった存在です。当時としては非常に画期的だったのは、講師である外国人たちがコントドラマ形式で英語を教えていた点です。これにより、生徒たちは楽しみながら英語を学べるように工夫されていました。また、番組開始当初には、人気音楽番組『ステージ101』から生まれた歌手グループ、ヤング101が毎回登場し、英語の歌を披露するコーナーも設けられていました。

放送時間

放送時間については、別の時間帯での再放送も行われていました。

出演者

この番組には、多くの外国人講師やタレントが出演していました。以下に主な出演者を挙げます。

デニー・エングルマン（1972年4月 - 1975年3月）
バクちゃん - 沼田爆（1972年4月 - ?）：生徒役として出演していました。
ミス・コンピューター - ブレンダ・タカノ（1972年4月 - ?）：バクちゃんが相談する相手の外国人女性のコンピューター役でした。
キム・ワトキンソン（1972年4月 - ?）
リー・トンプソン（1975年4月 - 1979年3月）
モウラ・ヘネシー（？ - 1979年3月）
ロジャー・ガードナー（1975年4月 - 1975年7月）
ティーブ・サンドバーグ（1976年4月 - 1976年8月）
藤井つとむ（1976年7月 - 1979年3月）
ジェフリー・ジョーンズ（1979年4月 - 1981年3月）
高橋伸江（1979年4月 - 1981年3月）
ジュリアン・ラムフォード（1981年4月 - 1982年3月）
* スーザン・ムロット（1981年4月 - 1982年3月）

これらの出演者たちが、番組を盛り上げ、多くの視聴者に英語学習の楽しさを伝えていました。

番組の特色

この番組の最大の特徴は、コントドラマ形式で英語を教えるという、当時としては斬新な手法を採用したことです。これにより、視聴者は単に英語を学ぶだけでなく、その背景にある文化や習慣も同時に理解することができました。また、ヤング101の歌のコーナーは、若者たちにとって英語に親しむきっかけとなり、番組の人気をさらに高める要素となっていました。

『A Step to English』は、単なる語学番組ではなく、当時の若者たちの英語学習への興味を引き出し、その後の語学教育に大きな影響を与えた番組と言えるでしょう。

もう一度検索