ABブラザーズのオールナイトニッポン

ABブラザーズのオールナイトニッポン

ABブラザーズのオールナイトニッポンは、1985年10月12日から1987年7月までニッポン放送で放送されていたラジオ番組です。この番組は、コンビである中山秀征と松野大介から成るABブラザーズがパーソナリティーを務め、リスナーとの交流を重視した内容で人気を博しました。

概要

この番組は、『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』の後を受けてスタートしました。放送時間は、最初の約半年間は土曜日の深夜25:00から29:00までの4時間枠で、1986年4月からは25:00から27:00までの2時間に変更されました。ABブラザーズは活動を始めたばかりの1年目というタイミングでこの重要な番組に起用されたことから、彼らの早期の成功を示す象徴的な存在となりました。

番組名の「AB」は、彼らの血液型に由来しており、リスナーにも自分の血液型をハガキに書いてもらうというユニークなスタイルが取り入れられました。そのため、リスナーは本名またはラジオネームの後に「＊型」と記載して投稿することが通例でした。

番組の特徴

4時間放送の期間中（1985年10月 - 1986年4月）、ABブラザーズの「ANNファミリー」として、同じく渡辺プロに所属する湯江健幸と金山一彦も「タケとキンタ」というコンビ名で午前3時以降のパートにレギュラー出演しました。この2部枠は、生放送の前に録音されたものが放送されるスタイルでした。

主なコーナー

ABブラザーズのオールナイトニッポンでは、いくつかのユニークなコーナーが展開されました。その一部を以下に紹介します。

• - おいらの家は地蔵前: リスナーがそれぞれ住んでいる地域の「田舎らしさ」を競い合うコーナー。
• - 我こそは親衛隊: アイドルの親衛隊が生電話で出演し、アイドルの楽曲に合わせてコールを行うコーナー。
• - おさな妻: 前番組のエスエム的要素を引き継いだエッチな電話トークが行われるコーナー。
• - TV視聴率アップダウンクイズ: 複数のテレビ番組を取り上げ、次週の視聴率を予測するリスナー参加型のクイズ。

このほか、ドクター・ナベ（渡辺祐）のコーナーなども展開され、様々な企画でリスナーの興味を引きました。

コラボレーション企画

特に注目すべきは、コンピュータRPG『桃太郎伝説』の製作を祝うために、週刊少年ジャンプの読者投稿コーナー「ジャンプ放送局」とコラボレーションしたことです。この企画では、ゲーム開発者のさくまあきらやイラスト担当の土居孝幸が出演し、リスナーからゲーム内で使用するアイデアやギャグを募集しました。採用されたアイデアの持ち主は、エンディングクレジットに特別感謝として名前が記載され、その中にはABブラザーズの名前も「マッちゃん」「ヒデちゃん」として含まれていました。

このように、ABブラザーズのオールナイトニッポンは当時のラジオ番組の中でも特にユニークかつ参加型の要素を大切にした、記憶に残る番組の一つです。彼らの機知に富んだトークとクリエイティブな企画が、多くのリスナーに愛された理由なのです。

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