ABEDON

ABEDON (阿部義晴)

ABEDON（アベドン、本名: 阿部義晴、1966年7月30日 - ）は、日本の音楽シーンで多岐にわたる才能を発揮するミュージシャン、音楽プロデューサーです。山形県山形市出身で、ロックバンド・UNICORN（ユニコーン）のキーボーディストであり、2009年のバンド再始動以降はバンドリーダーも務めています。身長172cm、血液型はA型。2014年1月よりアーティスト名を「ABEDON」に改名しました。

生い立ちと音楽への道

ABEDONの父親は美術教師、母親は音楽教師という芸術的な環境で育ちました。4歳からピアノを習い始め、高校時代には美術教師を目指していましたが、描きたいものが見つからず音楽の道へ進むことを決意します。

プロとしてのキャリア

1982年に麗澤高等学校に入学し軽音楽部に所属。1985年には音楽学校メーザー・ハウスに入学し、音楽プロデューサー・笹路正徳の下でマニピュレーターとしてのキャリアをスタートさせます。LAUGHIN' NOSE|LAUGHIN'_NOSEや白竜のレコーディングに参加した後、メーザー・ハウスを中退。

1986年にはM-BANDにサポートとして参加し、1987年には笹路がプロデュースしていたバンド・ユニコーンのサポートメンバーとして楽曲制作、ライブに参加し、1988年5月に正式メンバーとして加入します。

UNICORN解散後から現在まで

1993年9月のユニコーン解散後はソロ活動を開始し、テレビ朝日系の番組『VIDEO JAM』でMCを務める傍ら、プロデューサー業にも本格的に進出。advantage Lucy、鈴木紗理奈、河島英五などを手がけました。

1997年にはSPARKS GO GOと期間限定ユニット「ABEX GO GO」を結成。1998年には自身の個人事務所およびレーベル「abedon the company」を設立。2000年には当時インディーズで活動していた氣志團のプロデュースを担当するなど、その才能を多岐にわたって発揮しています。

2003年には八熊慎一（SPARKS GO GO）、外薗雄一と共に「Electric Rhodes Orchestra」（通称「E・R・O」）を結成。2004年には氣志團のアリーナツアーにサポートとして参加。2006年には地元・山形を最終公演とした『阿部義晴音楽祭〜仲間とノリノリ40祭』を開催し、奥田民生、ジェット機（川西幸一が在籍）、SPARKS GO GOらが出演しました。

このイベントがきっかけとなり、ユニコーン再始動への想いが芽生え、2009年にユニコーンが活動を再開。ABEDONはバンドリーダーとして、作詞・作曲・メインボーカルを務めた復活第1弾シングル「WAO!」をリリース。同年公開の映画『南極料理人』では初めて映画音楽を担当しました。

2014年1月にはアーティスト名を「ABEDON」に改名。2016年からは「ABEDON AND THE RINGSIDE」としての活動も開始し、現在に至るまで精力的に音楽活動を続けています。

人物

解散前のユニコーン時代は、阿部姓のスタッフがもう1人いたため「阿部B」と呼ばれていました。ユニコーンでは実質的なサウンドプロデューサーの役割を担い、メンバーのまとめ役でもありました。かなりのゲーマーであり、レコーディング時によくゲーム機を持ちこんでいることでも知られています。また、自身の50歳を記念したライブイベントを機に、マスタリングを学び、以降はユニコーンの新曲や自身のソロ作のマスタリングも自ら手がけています。

ディスコグラフィ (一部抜粋)

阿部義晴 名義
シングル: ＋ OR − (1992), 欲望 (1994), 僕のゆくえ (1994), スイマー (1995), ゲームセット (1995)
アルバム: Ⓐ (1994), Wildfire (1995), 風花雪月 (1998), RAIN (1999), 44Magnum (2001)
ABEDON 名義
* アルバム: BLACK AND WHITE (2014), ファンキーモンキーダンディー (2015), Feel Cyber (2016), Alive, Winter 2023 (2023)

ABEDONは、UNICORNのメンバーとしてだけでなく、ソロアーティスト、プロデューサーとして、日本の音楽シーンに多大な貢献をしています。その才能は多岐にわたり、今後も幅広い活躍が期待されます。

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